このミステリーがひどい!(飛鳥新社)単行本 – 2015/7/30、『こころ』は本当に名作か―正直者の名作案内 (新潮新書) 新書 – 2009/4/1 小谷野 敦 (著)

こちらの図書館めぐりを細々と続けているが、今日いったのは荒川区の「ゆいの森あらかわ」。名称からはわからないが、荒川区の中央図書館である。なるほど施設は素晴らしい。しかし、貸出・返却のシステムは葛飾区の中央図書館に一日の長あり。

借りる予定ではなかったが、件名の2冊を含む6冊を借りてしまった。署名のインパクトは多大である。

非常に正直な、書評ともいえない(特にミステリのほう)ブックガイド2冊である。著者は文学部卒の大学院比較文学比較文化専攻博士課程修了で、私などよりはるかに文学を知っているのだが、基本、ご自身の好き嫌いを書き綴ったものである。

短い人生どうせ読むなら自分が面白いと思う本を読んでいきたいが、これが参考になる方は大変幸せである。前者のSFも含めた広義のミステリはほとんど自分で読んだものであったので参考にならず。

対して、後者の通常の文学系は読んでいないものが多い。東西の古典文学の「だいたいは読み終えた」という著者が大胆に判定を下したものであるので、参考にしていいかもしれない。が、自分に合うかどうかはまた別の話になる。

【最高峰】源氏物語、シェイクスピア、ホメロス、ギリシャ悲劇

トップクラス】ドン・キホーテ、ガリヴァー旅行記、若きウェルテルの悩み、孤独な散歩者の夢想、プライドと偏見、エマ、従妹ベット、レ・ミゼラブル、荒涼間、ジェイン・エア、ポオの短編、白鯨、モンテ・クリスト伯、クロイツェル・ソナタ、オブローモフ、ハックルベリー・フィンの冒険・王子と乞食、鳩の翼、水滸伝その他シナ白話小説

【二位級】とはずがたり、二葉亭四迷、多情多恨、蒲団、別れたる妻に送る手紙、黒髪、或る女、伸子、太宰治、ダフニスとクロエ、ガルガンチェアとパンダグリュエル、危険な関係、感情教育、ナナ、居酒屋、ドルジェル伯の舞踏会、失われた時を求めて、ジャン・クリストフ、ダロウェイ夫人、風と共に去りぬ、クォ・ヴァディス、北回帰線、ハワーズ・エンド

【私には疑わしい「名作」】夏目漱石、森鴎外、ドストエフスキー、スタンダール、トーマス・マン、ワイルド、フォークナー、ヘミングウェイ、フィッツジェラルド、テネシー・ウィリアムズ、神曲、近松門左衛門、井原西鶴、上田秋成、樋口一葉、志賀直哉、永井荷風、芥川龍之介、三島由紀夫

そいや、かつて、福田 和也氏の「作家の値うち」も楽しみに読み始めたが、石原慎太郎や村上春樹がお気に入り過ぎて途中から萎えたなぁ。

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