19:57 広瀬前竜王投了、第4代竜王・名人に豊島将之(桐山清澄九段門下 棋士番号264 愛知県一宮市出身)2年連続の最優秀棋士賞もほぼ手中

豊島将之にあと必要なものといえば防衛だけだ。奪取はもう4連続で果たしている。終盤の正確さと豪腕で群を抜いていた広瀬前竜王を終盤の競い合いで制したのだから文句のつけようがあるまい。棋聖戦ではタイトルを奪われたが今年度4勝3敗で渡辺明魔太郎魔王にも勝っている。今年も最優秀棋士は間違いがないだろう。(その最強豊島将之に王位戦で勝った木村一基が実は最強か?否、来年あっけなく竜王・名人に獲り返されるとみている)

AbemaTVで観戦していたが、稲葉陽八段は完全に終局モードで検討打ち切るし、近藤誠也六段は散々後手の勝ち筋を解説した後「豊島名人のファンの人はまだ応援してるでしょうから粘る筋を見つけたいんですが、う~ん」とか言ってた局面からの驚天動地の大逆転劇である。▲5四桂は最後のやけくその暴発としか思えず、続く▲6六角であれれ??となったが、この結末は誰しも予想できなかっただろう。全身の血が沸騰した気がした。

広瀬前竜王からすると、大優勢で終盤に持ち込んだはずなのに何故かわからないが寄せがありませんでした、という感じだろう。本局は摩訶不思議な名局と断じてもいいくらいで見かけ上逆転負けしたようにも見える広瀬前竜王は責められない。敗着といわれる△35金の数手前は、Abema解説も現地控え室も評価が分かれてたし、実はソフトも混乱をきたすような超難解な局面であった。自然に見える△35金がミスとか言うのは違う。将棋の持つ途方もない深遠さが垣間見えるのみ。本局についてはソフトの評価値は当てにならず、もはや神の領域に近い。

圧倒的不利な苦しい局面から、粘って粘って粘って粘って粘って、量子コンピュータを使っても結論が出せそうにない局面を作り出して、一瞬の緩手を咎めて勝つってのが最近の豊島将之である。ただ終局後のインタビューや記者会見を聴いても豊島将之とて全てを読みきって指していたわけではないことがわかる。このような指運とでも言いようがない運、即ち神にも微笑まれた豊島将之の強さである。魔王渡辺明よりも6歳も若い。衰えが出るのはまだまだ先である。藤井聡太がどこまで早く近づいてくるかわからないが、それまでは豊島将之が棋界を牽引していくに違いない、と大胆に予想しておく。

本局と竜王・名人誕生については、棋譜を入手後、再度投稿の予定。

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