ならずもの 井上雅博伝 ――ヤフーを作った男 (講談社) 単行本 – 2020/5 森 功 (著)

このような特定の人物の伝記はその人物に興味があり、かつ、作家の筆致が好みでないと最後まで読むことはほとんどない(←私の場合)本書は最後まで、それも一気に読んでしまった久しぶりの一冊。

井上雅博氏は団地で生まれ、東京理科大学 理学部数学科卒業である(←私と同じ)それだけで興味を持つのは必然である。孫正義氏とYahoo! JAPAN を爆発的に成長させ、サラリーマンでありながら1000億円と言われる資産を手に入れ、退職後は趣味の世界に入り浸り、最期は2017年にカリフォルニアのクラシックカーレースで非業の死を遂げる。

膨大な膨大な現地取材をしたのだろうなぁと感じいる。これはノンフィクションなのだが、映像が目に浮かぶような一冊である。映画にしたいなぁ、つまらなくなっちゃうかな。取材が綿密な作家を実は身近に知っていたが、先月逝去した。ものを書くのであれば、そうでないといけないなぁと思う。

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