第33期竜王戦決勝トーナメント 藤井聡太棋聖が丸山忠久九段に敗れ、これで豊島竜王の防衛確率が格段にアップしたことは間違いない

藤井聡太棋聖が竜王戦決勝トーナメントで丸山忠久九段と対局、61手目で同一局面4回となり15時43分に千日手成立。そして、指し直し局は23時32分に藤井聡太棋聖が投了。名人位2期の実力者、丸山忠久九段が伝家の宝刀、一手損角換わりで若き天才棋士をぶった斬った形だ。敢えて王手飛車銀のトリプル取りをくらう位置に王を逃がしたのには舌を巻いた。

これで今期中に最大四冠まで目指せた藤井聡太棋聖の快進撃も一息ついた形だ。藤井聡太棋聖は日程に余裕ができるので、現在2連勝中の王位戦に全力投球できそうだ。二冠の可能性は高まっている。

そして、今季竜王戦の挑戦者は現時点でのタイトル未保持者(羽生九段、佐藤康九段、梶浦六段、久保九段、佐藤和七段、そして、丸山九段)に確定した。現在、苦しい名人戦&叡王戦を戦っている豊島将之竜王・名人にとっては幸いだろう。挑戦者に渡辺明二冠、永瀬拓矢二冠、藤井聡太棋聖があがってこないのであれば威圧感が全く違う。

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