【将棋対局一行レビュー】2019/03/15~2019/03/21

稲葉 陽 八段 vs. 斎藤慎太郎 八段 第70回NHK杯テレビ将棋トーナメント決勝戦 2019/03/21
2年連続通算3度目の決勝進出の稲葉八段とさいたろう八段の決勝戦。どちらが勝っても初優勝だが、この両名今期A級順位戦ではかたや名人挑戦、かたや降級と全く対照的な現状。ちなみに解説は連盟会長(NHK杯優勝3回!)の佐藤康光九段、聴き手はさいたろうの名付け親である中村桃子女流初段という豪華な布陣。角換わりから短時間棋戦特有の逆転また逆転、こういう将棋が一番面白い。3度目の正直の稲葉八段がB1へ陥落の憂さを晴らすように見事優勝。放送時間がなくなり表彰シーンが割愛されたのはご愛敬か。さいたろうは無念。この気持ちを名人戦で存分に晴らしてほしい。勝負に絶対はない。永瀬王座、糸谷八段の援護射撃は不十分だったと思うが、終盤の詰むや詰まざるや勝負に持ち込めば十分に勝機あり。

糸谷哲郎 八段 vs. 渡辺 明 棋王 第46期棋王戦五番勝負 第4局 2019/03/17
渡辺明の棋王戦9連覇。タイトル獲得は谷川九段を抜いて28期で単独4位に浮上。17日夕刻、将棋ニュースで戦況をチェックしようとしたらもう終わっていた。戦型は最近食傷気味な角換わり。第1局の糸谷八段の勝ち方でこのシリーズ面白くなりそうだと感じたのは気のせいであったのか。以降はいつも通り、特にこの第4局は虐殺に近い圧敗。糸谷八段は端歩がトラウマになったりせぬかな。渡辺が強いことは認めざるを得ないが、糸谷の変調も気になった。これで今年度の最優秀棋士は渡辺明三冠で決まりだろう。王将か棋王を失冠することになれば藤井聡太二冠のほうに分があったと思う。それにしても9連覇、もうこれは藤井聡太二冠か豊島将之竜王が出てこない限りはいい勝負にすらならない予感がする。早く出てこいよ!

豊島将之 竜王 vs. 鈴木大介 九段 第92期棋聖戦決勝トーナメント 2019/03/15
さて、次は渡辺明三冠か出口若武四段の勝者。反対側の山には永瀬、菅井、中村太、佐藤天、久保が控えているが、次戦(おそらく渡辺明戦)が実質的な挑戦者決定戦だろう。渡辺明は昨年藤井聡太棋聖に敗れているのだから、今年は豊島将之竜王が挑戦しなければならない。

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