加齢黄斑変性

加齢黄斑変性という病気がある。主として網膜の中心部分にある黄斑部網膜において、その奥にある脈絡膜という組織から新生血管が発生して、網膜下に侵入し、出血や滲出を繰り返しながら、網膜構造を破壊していく疾患だ。昔なら、強いレーザー光線を新生血管に直接あてて、網膜も同時に破壊しつつ、新生血管を閉塞させていたのだが、時代とともに治療は移り変わり、今では、新生血管の発育を留める藥(抗VEGF)を眼の中に注射するだけで、新生血管の発育を抑えることができるので、良好な視力を維持することも可能になった。勿論そうでない場合も多いのだが。ただ、薬の効果は長期間持続しないので、定期的に注射を続ける必要があり、その負担は患者さんにとって非常に大きなものになっている。例えばアフリベルセプトという藥を1回注射すると、3割負担の場合、5万円近くかかる。これを年に5回必要なら20万以上かかるし、一体いつまで継続すればいいのかめどは立たない。このように、いったん発症してしまうと、結構大変で、経済的負担も大きい。出来たら、予防に努めたいもの。次回はサプリメントについて・・

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