アデノウイルス結膜炎

アデノウイルスによる結膜炎に罹患したら、学校を休ませないといけない。たとえ翌日が、運動会でも遠足でも、原理原則は曲げられない。学校で同級生に結膜炎をうつし、それが蔓延したりすれば、大変だから・・。何とかなりませんかと言われても、大丈夫ですとも、結膜炎を見なかったことにもできない。ただ、一つ問題なのは、100%確実にアデノウイルス感染だと言えるかどうかだ。免疫クロマトグラフ法を用いた検査を行ったとしても、陽性に出た場合は、間違いなくアデノウイルス感染と言ってもいいのだが、陰性だった場合に、アデノウイルス感染でないとは言えない事だ。陰性の場合は、①本当にアデノウイルス感染でない場合と、②アデノウイルス感染だけど、ウイルス量が少なくて陰性に出てしまった場合とがある。眼所見がアデノウイルス感染に近い場合は、多分②だと考えるし、眼所見がウイルス感染らしくない場合は、多分①と考える。眼所見が悩ましい場合は、どうしていいやら・・・。つまり最新のアデノウイルス検出キットを用いたところで、陰性だからと言ってもアデノウイルス感染を否定できないので、明日運動会なので、何とかなりませんか・・・と言われると、私は困ってしまうのです。

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