「石川淳全集」を読みます

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「石川淳をよく読んだ」というのは、評論家の呉智英である。近著『バカに唾をかけろ』(小学館新書)で、こう言っている。

私が正仮名遣いを使うようになったのは、若い頃愛読した石川淳の影響である。石川は、自分が正仮名を使うのは「論理」の問題である、とする。この一言にシビれた。シビれたなどと俗語を使うことは、別段日本語を乱すことにはならない。俗語、卑語、外来語を含めて日本語はあるからだ。

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そのそっけない一文を目にして、ふと石川淳を読んでみたくなった。
その前提には、わたしの仲間と近日に呉智英の上記本を使って読書会をする予定があり、その会で課題テキスト本以上に呉智英の思想にも踏み込んでいきたいと主催者は言っていて、冒頭の一文を目にしたときに呉智英の思想の一角には石川淳が備わっているのではないかと直感したからである。
もちろん、読書会当日までに大部の全集がすべて読み終えられるわけもない。せいぜい「アタリをつける」程度が関の山だろう。

わたしがこれまで読んだことがある石川淳というと、『至福千年』とか『敗荷落日』あたり。ずいぶん昔のことなので、どんな話だったかほとんど忘れている。その程度。

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ここでは、筑摩書房版(1989-93)「決定版石川淳全集」全19巻を読んでいくことにする。感想その他はごくわずかで即物的にに済ますつもり。研究批評といった領域には近づかない。

基本的には第1巻から読んでいくが、行儀良く順番に読んでいくかは解らないし、この全集以外にもあちこちに脱線してしまうかもしれない。各巻はAmazonでコツコツ集めているので、それ次第かなとも思う。

 

 

 

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