7BookCoverChallenge -Day4

02 日記
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今日は、「本の雑誌」創刊40周年記念で復刻された、創刊号~10号までのBOXセットだ。

わずか500部発行の創刊号からのメモリアルには、大仰に言えば、熱がこもっている。素っ気ない雑誌タイトル、素っ気ない装幀。でも、2号からは沢野さんの絵が表紙を飾っているが、あれ、いまとはいささかタッチが違うな。

【書名】完全復刻版 「本の雑誌」創刊号~10号BOXセット
【出版社】本の雑誌社
【発売】2015年

たまたまだけど、第1号には、小松左京の『復活の日』が取り上げられていた。こういうところに目が留まってしまうのも、いまの状況ゆえか。

出版業界の売上は1996年あたりをピークに下がり続け、一度も回復したことがない。そんななかで、本好きの〈一灯〉として発行されてきたこの雑誌だが、あるときからあまりにマニア寄りすぎて、というか、これはまったくの個人的感覚でしかないのだが、それまで持っていたある種の〈ジャーナリスティック〉な部分が欠落していくのを感じて、離れていってしまった。いまでもときどき手にするが、ほぼ買わない。さいきん購入したのは、「坪内祐三追悼号」くらいである。

ぼくが変わったのか、雑誌が変わったのか。いずれにしてもそれを責めることは意味の無いことだ。

コロナ禍によって、ふたたび出版に目を向ける人が多くなったとも聞く。また新しい流れができていったらと思う。

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