『恐怖の男』読了、年イチの読書会

昨日は年に一度の、愛知県安城市での有志による読書会に参加してきた。ホストのTさん以下、参加メンバは8名ほど。場所は安城市が誇る駅前図書館の「アンフォーレ」のグループ学習室。

ぼくはおそらく4年ぶりくらいの参加じゃないかと思う。前回はクソ暑い真夏、安城市の旧い図書館があった最後の年にテキストを開いた記憶がある。慶應通信に入学してからは、ちょうど秋のいい日和のあたりは「週末スクーリング」と予定がぶつかってしまうから、なかなか出歩けないのだ。行きの新幹線のぞみ号のなかで、ボブ・ウッドワード『恐怖の男』(日本経済新聞出版社)を、ようやく読み終えた。

さて読書会。
少しブランクはあるけれど、見知った顔同士、課題テキストをめぐって(いや、脱線して?)侃侃諤諤の2時間だった(後半は今年上半期にそれぞれが読んで良かったベスト本を紹介しあった)。ま、自分から侃侃諤諤と言っちゃあいけないですよね。でも白熱したのは確か。

今回の課題テキストは、李登輝『「武士道」解題』(小学館文庫)である。

台湾の元総統だった、故李登輝は青年時代に新渡戸稲造の『武士道』に出会い、その卓越した倫理規範のあり方に大きく影響を受けた。「武士道」を古今東西の哲学知識を総動員して李登輝自らが解説したのがこの本なのだが、総じてあまり面白くなかったというのがぼく個人の感想。
「武士道」については、松岡正剛さんの解説でざっとポイントを押さえておくとして、さて李登輝さんの解説はどなたかが仰有ってなるほどと思ったが、要するに〈ポジショントーク〉になっている部分は否めない。それを知りつつこの本を読んでいければいいのだが、李登輝自身の立場や台湾の複雑な歴史的背景を織り込まないと、またしても「外国人に認められた日本人の美徳・美学」みたいなところに落ち着いてしまうだけになる。他者承認が欲しいのだね。

というわけで、後半へつづく(あ、『恐怖の男』について書き忘れた)。