【東京五輪日誌 17日目】大熱と男子マラソン

02 日記
この記事は約2分で読めます。

■8.8(日) 台風

8/8 2:30、39℃。いたたまれずに4度目の解熱剤を飲む。そのままベッドにぶっ倒れる。

5:30、36.8℃。大汗をかいてようやくここまで下がる。もう上がらないといいんだが。

7:00、36.5℃、平熱をキープしている。ようやく落ち着いてきたが、とにかく身体に力が入らない。
いよいよ男子マラソンがスタートする。なんとか大迫傑選手と服部勇馬選手の姿を見たくて、ソファに倒れ込んでTV画面を睨む。
マラソン進行とともに、検温していったが体温の上昇傾向は見られない。お腹が空いたのにようやく気づいて、起床してきたM氏にチキンライスをつくってもらう。
いつものように体重を計ってみると、30年ぶりくらいの最軽量をマークしている。

男子マラソン、大迫傑選手の粘りがうれしい。速いけど、強い選手だと思う。しかし二位集団との差がなかなか縮まらない。そのなかで、あの位置をキープしながらも(最後のあたりは脇腹に手を添えていたりした)なんとか肉薄しようと前しか見ずに走っている。

結果は6位だが、好いレースを見せていただいたと思う。優勝して五輪連覇したケニアのキプチョゲ選手は、まるで機械だ。正確にピッチを刻んでいた。

服部勇馬選手は、重度の熱中症のなか、とにかく完走したことにただただ敬意を表するしかないが、お願いだから命だけは大切にしてほしい。

直前でNHK-BSの特集番組を観ていて、この人は優しい人だな、と感じたことを思い出す。その番組のなかで「マラソンは心で走る」と彼は言ったそうだが、増田明美は「そんなことを言うランナーは瀬古利彦さん以外に知りません」と語っていた。
その優しさが勝負の面でどうでるのだろうともその時には感じたが、それが熱中症と結びついているはずもない。結果は結果として受け止めるしかないのだが、是非また戻ってきて走って欲しいと思う。

選手のみなさん、ほんとうにお疲れ様でした。

身体は怠いものの、そのままの流れでマラソンの後に女子バレー3位決定戦「韓国vsセルビア」を観る。セルビア共和国、かつてはユーゴスラビア連邦だったところだ。
けっきょく、韓国はストレートで負けてしまう。そこでわが家のドアベルが鳴り、Amazonからの本が届いたのだが、それは詩人で翻訳家の山崎佳代子『ベオグラード日誌』(書肆山田)。

Amazon.co.jp

 

 

PAGE TOP
タイトルとURLをコピーしました