闘病記 はじまり
2005年の秋から長崎市に単身赴任していた。少子高齢化の最先端の街で商売は大変だったが、食べ物は安く美味しく、周囲の人たちも心優しい方が多く暮らしやすい街だった。
2006年の暮れあたりに左の睾丸(いわゆる金玉ですね)にしこりを感じて、ネットで調べてみるとどうも精巣腫瘍ってやつっぽい。それでも、ガンなんてそんなことないでしょと年明けまで様子をみてみた。
しかしおさまる様子もなく観念して出勤途中にあった街の小さな泌尿器科で診てもらうと、即座に「これは大きな病院に行きなさい」」と。
紹介状を書いてもらって勤務先の産業医である長崎市内の病院で診察を受けると、早期の精巣腫瘍であると診断を受けた。
ここから人生の大きなターニングポイントが始まった。