関東地方は、梅雨が明けたそうです。
ええっつ!って感じですが、もう先週から、暑さでバテ気味です。
結構、ヤバいです。
7月入って、正に朝から「Dog Days!」で、休みの日だし、暑くて何もしたくなかったのですが、わざわざ渋谷まで出かけました。
映画の日なんで、前から観たかった映画を観に。
犬つながりなわけでもないですけど。
公開は随分前だったんだけど、まだ上映してるようだったんで、チェックしてたんですよね。
日本の架空の都市の話で、犬が隔離されて島に置き去りに、云々というストーリー紹介を聞いたとき、
「ん?翁丸の話?」と思ったんですよ。
枕草子で定子皇后が飼ってた「翁丸」という犬を、女官が悪戯して、一条天皇が飼ってた猫に吠えちゃったか何かして、一条天皇が怒って、「こんなバカ犬、『犬島』に捨ててこい!」っておしゃったとか、という感じの話…詳しくは、「枕草子」「翁丸」「犬島」あたりでググってください。
紹介記事やら関係者のインタビューやらには、一切「枕草子」が出てこない。
気になってたんですよねぇ。
で、お昼過ぎの上映に行きました。公開から随分経ってたので、空いてるかなぁ、と思ってたんですけど、ほぼ満席でしたね。200席ぐらいのハコですが。
「これのドコが日本やねん!」「いつの時代やねん!」「そんなニッポン人おるかぇ!」というこの手の”日本が舞台”映画にありがちな、無粋なツッコみはさて置き、
超絶オモシロかった
ですね。
いや、全く、ありがちなストーリーで、「ああなって、こうなって、そうなるんやろうな」通りだし、裏テーマも、まあアメリカ中心に盛り上がってるコノ辺の問題を描いてるんでしょう、というのも明快にわかるんですけど、とにかく情報量が多くて、今も書きながら、まだ咀嚼出来ていないことが多数です。
人間の言葉は、日本語で、それを翻訳者が英語で翻訳してアナウンスして、犬の言葉は英語で、看板とか注意書きやら、やたら日本語の文字が出てきて、あっちこっちに注意向けなければいいけないんで、結構、疲れます。
多分、日本語がわからない人には単なる風景なんでしょうけど。
全体を醸し出すなんというか「クロサワ映画」みたいな感じは最高でしたね。
「枕草子」的なものはなかったですね。もしかして、見つけられなかっただけかもしれませんが。
しかしながら、オープン時のエピソードから考えると、ラストはホントにこれで、良かったのかしらん、と思わなくもないです。
高山正之氏の本を電車の中で、読みながら来たんで、「アメリカの白人は何考えてるかワカランのぉ」と陰謀説に毒されてたかもしれません。
市川崑監督の名作『犬神家の一族』を彷彿!
これで体を冷やしたい!
しかし、あのシーン。映画では、原作の意味を台無しにしてるんだよなぁ…