先週の変なコースを進んだ台風12号で、ちょっと気になってたことを思い出しました。
そもそも日本に関わり合いのある台風って、赤道付近で発生して、北上しながら、沖縄あたりに上陸します。で、その後、右カーブしながら、日本列島にそって東へ進むって、なんのいけずやねん、と。
まあ詳しい気象学的なことは、理解できませんが、日本の上空には、偏西風と呼ばれる気流があるからや、と。
で、冬には、日本からアメリカ大陸に向けて、秒速30~100mくらいになる「ジェット気流」が吹くんや、と。
で、このジェット気流に乗せて、気球に爆弾積んで、アメリカで落としたろ!と、北の三代目もびっくりな奇天烈な大陸間弾道風船を開発して、実践した国があります。いや、まあ、旧日本陸軍なんですけどね。
あなたにお送りする音楽の定期便、ジェットストリ~ム♪
んなもん、送られて堪(たま)るかい!と、アメリカさん、激怒かと思いきや、国民の動揺を防ぐために、徹底的に秘匿したとか。材料は和紙や蒟蒻芋を作った手作りで、なんと1万個ぐらい制作・実際に飛ばしたそうで、しかも1000発くらいは、アメリカ大陸に飛んでったようです。現在、360か所ぐらい被弾したところが確認できているみたいです。
で、この風船爆弾と呼ばれている気球の模型がある、「陸軍登戸研究所」跡に行ってきました。
小田急線「生田駅」下車南口から、クソクソクソ暑い中、だらだらした坂を登りながら、「いやぁ眩暈するで」とふと、思った時、
そういやぁ、京極堂こと中禅寺秋彦も戦時中は、登戸研究所に従事してみたいやなぁ、
と思い出しました。フィクションだけど。
この暑い中、道のはずれに、ユリが一輪、まさに凛と咲いてました。
15分ほどで、到着。
ちょっと、それっぽい廊下。
実験動物の慰霊碑
キャンパス内にある弥心神社境内内にある跡碑