アルコール依存症
今朝の「勝谷誠彦たちの××な日々。」は非常に悲しい気持ちで読むことになりました。高橋ヨロンさん、T-1くんはじめ、勝谷氏を取り巻く方々のご苦労は、想像を越えるものだと思います。それでも、外野から、諦めずに頑張れ・・言い続ける身勝手さをお許しください。
アルコール依存症の診断基準(国際疾病分類ICD-10)は、以下の3つ以上に該当する場合のようです。
- 飲酒への渇望
- 飲酒行動をコントロールすることが困難
- 離脱症状
- 耐性の証拠
- 飲酒のためにそれに代わる楽しみや興味を次第に無視するようになる
- 明らかに有害な結果が起きているにもかかわらず依然として飲酒する
勝谷氏が、アルコール依存症なのは間違いありません。問題は、どうやってそこから抜け出すことができるかです。これは勝谷氏一人の問題ですが、そうでないとも言えます。アルコール依存症は、病気であり、自分の強い意思だけで克服することは非常に困難です。また、それに伴って、離脱症状だけでなく、肝臓疾患・脳症など様々な合併症への対応も必要なことが、治療をいっそう複雑なものにしています。ただ、アルコール依存症の治療の基本はシンプルで、アルコールを断つだけです。そのために、まず入院・その後通院しながら様々な工夫が必要になってきます。時に補助薬を使いながら断酒を継続しつつ、断酒会やAA(Alcoholics Anonymous)などの自助グループに参加することも有効と言われています。安定した生活が送れるまで3年かかるとか・・。
勝谷さん、「にっぽん蔵元名人記―美酒を生み出す人と技」、「にっぽん蔵々紀行」を書いたあなたには、人並み以上の日本酒を愛する心があるはずです。そんなあなたがアルコール依存症に陥ったままであることは、真っ当な日本酒を作り続けている人たちに失礼じゃないでしょうか。美酒を生み出している人々の為にも、酒を呑まなくてもいい第二の人生を歩き始めてください。