2017年8月31日 / 最終更新日時 : 2017年8月31日 tk1121beatnik 闘病 闘病記11 ひかりのくに 血液関連のデータが正常に戻ると、次のクールの投薬までしばらく間があくことになる。 初めての投薬を終えた後の初外出のことは今でもよく覚えている。 病室は無味乾燥な色のない世界で、大部屋であれば窓側のベッドでもなければ太陽の […]
2017年7月13日 / 最終更新日時 : 2017年7月13日 tk1121beatnik 闘病 闘病記9 脱毛 抗がん剤の副作用として吐き気と共に脱け毛がよく知られる。 投薬中も抵抗力があるうちは毎日お風呂に入ることが出来る。 入院中のわずかな楽しみの一つは、例えシャワーだけでも入浴することだ。 投薬治療中のある日、入浴中にシャワ […]
2017年5月4日 / 最終更新日時 : 2017年5月4日 tk1121beatnik 闘病 闘病記8 リバース 思わせぶりな書き方をしてきたが、僕の副作用は総じてのたうちまわるようなものではなかった。 それでも投薬が始まって3日目辺りから倦怠感とともに病院食が食べられなくなった。匂いがたまらず、また薄味に吐き気を催す。食後、食器と […]
2017年5月2日 / 最終更新日時 : 2017年5月2日 tk1121beatnik 闘病 闘病記7 はじまりの日々 抗がん剤治療は、壮絶な副作用との闘いという印象がある。 初めて抗がん剤投与のための点滴を繋がれた時、恐怖心と決意がない交ぜになった悲壮感につままれた気持ちになった。一体どんな苦しみが待ち受けてるんだろう。吐き気で七転八倒 […]
2017年4月29日 / 最終更新日時 : 2017年4月29日 tk1121beatnik 闘病 闘病記6 治療開始 入院してすぐに抗がん剤治療が始まるわけではない。 血液検査ほかのいろいろな検査をして数日間を過ごし、予定日に風邪などひいていないことを確認して点滴による抗がん剤投与が始まる。 1クールは大体28日間、投薬自体ははじめの数 […]
2017年4月20日 / 最終更新日時 : 2017年4月20日 tk1121beatnik 上司 闘病記4 上司 長崎時代の上司は、仕事に厳しい人だった。 業績がなかなか上がらない状況を招いている原因の一つは、地元メンバーの甘えにあると見ていて、彼らをギリギリまで追い込んでいく。そんな手法に恨みさえ抱く者もいたように思う。 二人きり […]
2017年4月18日 / 最終更新日時 : 2017年4月18日 tk1121beatnik 闘病 闘病記3 暗転 手術後それほど体に負担があった訳ではないので、すぐに職場復帰した。 ある日会議中に見慣れぬ電話番号からの着信があった。胸騒ぎがして、会議後折り返し電話をしてみると主治医からだった。 「手術をして本来は腫瘍マーカーが下がっ […]
2017年4月16日 / 最終更新日時 : 2017年4月18日 tk1121beatnik 闘病 闘病記2 診断から手術、そして退院 予想はしていたので診断結果には驚かなかった。医師から早期発見と言われたし、それなら精巣腫瘍の治癒率はもともと高いので心配もしていなかった。 単身赴任先の病院だったけれど、切れば終わると思っていたから、心配をかけたくないと […]
2017年4月14日 / 最終更新日時 : 2017年4月18日 tk1121beatnik 闘病 闘病記 はじまり 2005年の秋から長崎市に単身赴任していた。少子高齢化の最先端の街で商売は大変だったが、食べ物は安く美味しく、周囲の人たちも心優しい方が多く暮らしやすい街だった。 2006年の暮れあたりに左の睾丸(いわゆる金玉ですね)に […]