お呼びでない(2017.4.22掲載予定)原稿〜小池都知事と自民党との連携は矛盾ではない
こんなニュースがありました。
小池知事 都議選後は政府や自民党本部と連携深める
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170421/k10010956911000.html
<東京都の小池知事は、7月の都議会議員選挙後は、東京オリンピック・パラリンピックなどの課題で、政府や自民党本部との連携を深めていく考えを示しました。
小池知事は記者会見で、今月18日の夜に都内の日本料理店で、小泉元総理大臣や自民党の二階幹事長との会合の際に、経済人との会食で訪れていた安倍総理大臣と会ったことについて、「安倍総理大臣は別の会合に来ていたが、小泉元総理大臣をはじめ、重鎮がいるのであいさつに来られ、『小池さん、お手柔らかにお願いします』と声をかけてもらった。大変和やかなムードだった」と述べました。>
要は、都議選で自民党都連が惨敗しても、小池さんは淡々と自民党と連携していくということです。一見、矛盾しているようだけど、全然矛盾していない。
私は、昨年の都知事選直後に「【都知事選が終わって】もう投票しなくても良いんじゃないか〜自民党は負けて勝つ」という記事を自分のブログで書きました。
https://blog.voicejapan.jp/archives/4718.html
さらに、今年1月に「自民党は2つある〜都政と国政をごっちゃにしてはいけない」
https://blog.voicejapan.jp/archives/4924.html
というのも書きました。
おそらく自民党としては、都連は解体に近い作り直しが必要だと考えているのではないでしょうか。ドンなんてのはいないほうが良い。だって、ドンは私利私欲でやっているわけで、そんなののせいで自民党が悪者になって国政にまで影響したらたまらない。国と都は連携すべきだ。
となると、安倍さんや進次郎くんが都知事選で増田候補の応援に入らなかったのも納得がいくわけです。
それにしても、蓮舫さんは「共謀罪は都議選の争点だ」と会見で答えたのがニュースになっていて、激しく非難されていますが、これは言い方が悪くて、「安倍総理は、『テロ等準備罪がなければオリンピックは開けない』と言ったわけですから、当然、都議選の争点になると考えているんだろうと問いたい。民進党としては、テロ等準備罪は、そもそもオリンピックとは関係ないと認識している」と言えば良かったんです。総理の発言の矛盾点を突くはずが、自分たちの矛盾を作ってしまうことになっちゃった。
その都議選と衆院選が同日になるという噂もありますが、私は今まで2回外してきた実績から言うと(苦笑)、同日選の可能性はかなり低いと思います。
それは、仮に都議選で都議会自民党が惨敗しても、そのあと国と都はちゃんと連携できるからです。もともと利権はドンのものであって、そのドンも引退ですから、ドンの子飼いは全部落ちてもらったほうが、自民党としても生まれ変われるきっかけになるでしょう。
そのくらい、今の自民党は余裕があります。