核のゴミを海底に捨てる?それなら宇宙に捨てればどうか
核のゴミ(高レベル放射性廃棄物)を海の底に捨てるという検討が始まったようだ。
<核のゴミ>高レベル放射性廃棄物を日本沿岸20キロ以内の海底の下に!?経産省
原発から生じた核のごみは現在、1万7000トン以上あり、政府は候補地を検討しています。しかし、陸地では住民の反発が予測されるため、海底の地下も候補地にできるのか、経済産業省はその研究会の初会合を26日午前に開きました。
やはり海の底というのは抵抗があるし、地中に埋めるというのも場所がない。現時点で1万7000トン以上あるという核のゴミをどこに処分したら良いのか。
だから、原発なんかやめるべきだ、ということはちょっと置いといて、現実にあるゴミをどうするか考えたところ、
そうだ、宇宙に捨てれば良いんじゃね?
と思いついた。
それでも、誰かがとっくに考えているだろうとググってみると、誰かどころかたくさん議論されているんですね。ホリエモンはロケットは安全ではないということと、コスト的にも割に合わないということで、完全否定している。
太陽に捨てて燃やしてもらおうという話もあるけど、太陽に当てるのは結構難しいらしい。
核廃棄物をロケットに載せて太陽に捨てるのがどれくらい難しいかわかるムービー「Hitting the Sun is HARD」(GIGAZINE)
コスト的には、スペースX社に依頼すればかなり低くできるのではないかと考えたが、それでも相当の費用はかかるだろうし、やはり安全性の問題が解決されない。
そこで、軌道エレベーター(宇宙エレベーター)ができたら、それで宇宙に運び出すというのはどうだろう?と考えたら、やっぱりそれもすでに検討されているんですね。
軌道エレベータが実現したとして、核廃棄物をどんどん太陽に向けて発射するは現実的ですか?
なんと、「一般社団法人 宇宙エレベーター協会」なんてのまであるんですね。
宇宙エレベーターで放射性物質を処理する方法を考えてみました。
これを読むと、意外と行けそうな気がしてくる。
「核のゴミを宇宙に捨てる」というと、本当に地球人はクソだな、と思えてしまうし、そもそも宇宙エレベーターが実現されれば、超強力な太陽光発電が可能になるので、原発をゼロにできるという話もあるけど、それでも現在の「核のゴミ」を「宇宙に捨てる」のではなく「月に置いておく」というのもダメかな。まあ、そんなことすれば
月に代わってお仕置きよ!
と、バチが当たりそうな気もするのだが。