インターネットは無くなる?
今日は雨ということもあり、なんだか気分が乗らない日でもあった。
それでも請求書関係の仕事をすませなければならないので、シコシコとやっていたが、どうにもいろんなことが気になってなかなか集中できない。
そういえば、先日の寿司屋談義で、「インターネットは近いうちに無くなる」という話が出てきたことを思い出した。
正確には「無くなる」のではなく、現在のインターネットは「本来の姿ではない」ということになる。
インターネットとは、もともと「ウェブ」というように「蜘蛛の巣」状に張り巡らされたネットワーク状を信号が行き交う。そのために、どこかが切断されても別のルートを通じて相手に届けることができる。「www」が「World Wide Web」という所以だ。
しかし、現在のインターネットは「サーバ」がデータの拠点となり、その「サーバ」に蓄えられたデータが端末に送られたり、「サーバ」が交通整理の役割や認証機能の役割をはたしている。
しかし、これではサーバに障がいが発生したり乗っ取られることによって、データが止まってしまったり詐欺にあったりすることになる。
しかし、これは本来の姿ではない。ひとつのサーバが壊れたところで、別のサーバーがその役割を100%担うことができなければならない。
さらに、サーバの消費電力は大変大きい。10年前のデータで「データセンターの電力消費量は世界の総消費量の0.5%近くを占めている」しかも6年で倍増しているそうなので、よほどの省電力型のサーバが出てこなければ、おそらく指数関数的に上がってしまい、それに合わせて発熱も大変な量になってきているはずだ。Googleなんて、一社だけで300万台のサーバを使っているとも言われているし。
この先、この調子で続いていくとは考えにくい。
そこで出てくるのがブロックチェーンの理論だ。
「みんながすべてのデータを持ち、すべての役割を担う」ことによって、ひとつが失われたとしても、他がその機能を100%再現できることにより、損害は発生しない。
とはいえ、すべての端末がすべてのデータを持つことは物理的に不可能なので、やはり幾つかの拠点が全データを持って、その周りには差分を持つコンピュータがあるということになるんだろう・・・たぶん。実際にはもっとずっと複雑なのかもしれないし、逆にやたらとシンプルなのかもしれない。
いずれにしても「サーバ・オリエンテッド」的な考え方は限界に来ているのかもしれない。今、「サーバ・オリエンテッド」という単語を思いついてググってみたら出てこなかったので、世の中にはおそらく無いんだろう。代わりに「コンテンツ・オリエンテッド」というキーワードがあったので、これに近いのかもしれない。
自分には関係有るような、無いような。
その「サーバ・オリエンテッド」な状況が崩壊したときにどうなるのか。ずっと先のことのような気がするけど、たぶん近い将来なんだろう。でも、そのときには自分は老人になっているんだろうな。誰か凄い頭のいい人が解決策をパッと考えつきそうな気もする。すでにもう考えていて、どこかで始まっているのかもしれない。
実は、今日も夕方になって勝谷から電話があり、白木屋に呼び出され、T−1君と一緒に下らない話をしながら夕飯に付き合わされたんだけど、勝谷は良いよなあ。もう黄昏れちゃっていてさ。こっちなんか、あと5年は最低でも働かなくちゃ。経理に言わせると「あと10年」らしいけど。
そんなことを考える憂鬱な雨の日だった。