アジアが和平に向かう流れの中で、日本だけが取り残される

金正恩の表情は、影武者ではないかと思えるくらいに穏やかで子どものようだった。

まだ100%信じ切るわけには行かないと思うけど、金正恩は核やICBM開発を通じて、その限界に触れ、このままでは自国も自分も終わってしまうと思ったのではないだろうか。そのときに手を差し伸べられたので、それに縋ってしまった、と思える世紀のイベントだった。

こうなると、この先に難関は待ち受けているとしても、南北統一に向けて進んでいくだろうし、そこにアメリカも中国もロシアも絡んでくるはずだ。

唯一絡まない国、日本。蚊帳の外。

完全に安倍外交の失敗が見えているのに、「今回の平和会談は、安倍首相が世界に働きかけて圧力を強めたために、金委員長が観念したんだ」と言い張る信者がいるのには驚いた。まあ、そうでも思わないと正視できない状況なんでしょう。

これで、南北朝鮮の境界が無くなるか終戦でお互いに自由に行き来できるようになれば、自動的に韓国の拉致被害者は帰ってくる。

翻って日本はどうなるのか。

圧力を続けているうちは、蚊帳の外状態が続いているでしょう。本当に拉致被害者のことを思うのであれば、安倍さんがこの和平の波に乗って、今の金正恩に直接訴えなければならない。トランプや文在寅に「言っておいてね」というだけで、本当に拉致被害者の方々が返ってくると思っているんだろうか。

金正恩がよほど「良い人」で、「平和にするんだから、日本から拉致した人も返しましょう」と思えば帰ってくる可能性もあるけど、そんな奴ではないと思っているから圧力を継続しているわけでしょう。

そんなこと、戦争を知らない人だってわかると思うんだが。

 

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