子供に刃をかける父親の想いは深いが、許されることではない

「新たな天安門」は不可能に、監視と弾圧を強める中国


<【6月3日 AFP】1989年6月4日に発生した、中国の民主化運動を当局が武力弾圧した天安門(Tiananmen)事件から30年目を迎える今、北京中心部の天安門広場(Tiananmen Square)には、当時列を成した装甲車に代わり無数の監視カメラが置かれている。>
<中国政府は今、人工知能(AI)と顔認識技術に執着しており、既存の複雑多岐にわたる監視網をさらに巧妙化し、問題を起こしそうな人物だと判断し次第、警察がその人物の家の扉をたたくことができるようになっている。>
<中国政府は2015年、「鋭眼(Sharp Eyes)」と呼ばれる監視プロジェクトを開始した。これは「あらゆる場所に存在し、完全にネットワーク化され、常時稼働・完全制御されている」、顔認証技術と組み合わされた大衆監視ビデオシステムだと説明されている。>
<イスラム教徒を中心に推計100万人が強制収容所に拘束されているとみられる新疆ウイグル自治区(Xinjiang Uighur Autonomous Region)では、少数民族ウイグル人の動きを追跡するために、モスクの内部や飲食店、その他の公共の場に監視カメラが配備されている。>
<「今の世代は自己中心的でもある。中国の経済成長によって、昏睡(こんすい)状態に陥っているからだ」「理想主義者だった1980年代の学生たちとは比べものにならない」>

究極の監視国家だ。
公共の場に監視カメラがあれば犯罪などの抑止力になる。
一方、思想が異なる反政府の人間を監視するためとあれば、言論の自由がない。

日本でも監視カメラが増えている。
国がオンラインで監視できるカメラ以外に民間で監視カメラを持っている。
最近はドライビングレコーダーを搭載する車が増えてきた。
5G通信になって、これらが全て繋がったら強力な監視網が出来上がる。

ただし、監視する対象を明確にしないと人権蹂躙となる。
昔のSF小説が現実になってくる。

地方都市の「天安門事件」、30年前に起きた中国各地の抗議デモ


<【6月3日 AFP】天安門事件が中国を揺るがした30年前の春、米国出身の人類学者、カール・ハッタラー(Karl Hutterer)さん(49)は1989年6月、宿泊するホテルの屋上で、中国警察が広場に向けて催涙ガスを発射し、夜陰に紛れて警棒を振りかざす治安部隊が展開する様子を見つめていた。>
<北京は学生が主導する抗議運動の震源地となり、1989年6月4日には数百人が、もしかすると1000人超もの人が兵士によって殺害されたが、成都を含む多くの都市でも大勢の市民が路上に繰り出した。>
<それから30年、中国当局は天安門事件に関するネット上での投稿を定期的に削除し、デモ参加者を顕彰する取り組みに対しては処罰を繰り返している。>
<この男性は天安門での抗議活動について、若い世代にとっては「遠く離れた」出来事と感じるかもしれないが、実際に経験した人には強烈な印象を残したと語る。>

政権に都合の悪い過去は消してしまう。
勝った側が都合の良いように歴史を残すのは東西を問わない。
このAFPの記事は中国では検閲対象だ(そもそも見れるのかな?)。

日本の学生運動は、時の政府と対峙したが事実としては誰でも知ることができる。
評価されていないのは学生運動が敗北したからか。
いや学生運動上がりの政治家たちが政権を運営して失敗した事実が大きい。

歴史に残ることはたいへんことだ。

「長男、危害加えるかも」=小学校めぐり騒音トラブル-元農水次官、川崎事件念頭に


<元農林水産事務次官の熊沢英昭容疑者(76)が自宅で長男(44)を刺し、死亡させたとされる事件で、同容疑者が5月に川崎市で起きた児童襲撃事件を念頭に「(長男が)自分や周囲に危害を加えるかもしれないと思った」という趣旨の供述をしていることが3日、捜査関係者への取材で分かった。>

直近に川崎で引きこもりによる殺人事件が起こった後なので、きっと過敏になっていたのだ。
家庭内暴力、小学校の運動会への文句、他にも問題が積み重ねっていたのかもしれない。
最後は父親が責任を取って自ら息子に手をかける。
昔ならば親の鑑、が時代錯誤だ。

息子であろうと人の命を自由にすることはできない。
とは言え、どのように対処したら良かったのか。
周りに相談するにも社会的地位が邪魔をするかもしれない。
実態が分からなければ社会も対応のしようがない。
解決方法が思い浮かばない。

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