フランスが米ロ大統領の会談を提案、米ロは原則合意と ウクライナ情勢
<フランス政府は20日、緊迫するウクライナ情勢についてロシアのウラジーミル・プーチン大統領とアメリカのジョー・バイデン大統領の首脳会談をそれぞれに提案し、両大統領とも会談の実施に「原則合意」したと明らかにした。エマニュエル・マクロン仏大統領が、プーチン氏とバイデン氏に個別に電話会談で持ち掛けたという。>
<フランスによると、プーチン氏とマクロン氏は、数日中にロシアとフランスの外相会談を対面で実施することに合意したという。フランス大統領府はさらに、親ロシア派武装勢力が実効支配するウクライナ東部ドンバス地方において、あらためて停戦合意をまとめるための外交努力が集中的に行われているとした。>
<米CNNは匿名の米情報機関当局者の話として、ロシア軍が持つ通常戦力の75%近くが現在、ウクライナ国境沿いに展開していると述べた。ロシア軍の部隊がこれほどウクライナの射程圏内に集中するのは、きわめて異例だとこの当局者は話したという。>
原則合意の “原則” という言葉が気になる。
ウィーンでナチス美術展 「負の歴史」に向き合う
<【2月21日 AFP】オーストリアのウィーン・ミュージアムMUSA(Wien Museum MUSA)で、「共に落ちたウィーン 国民社会主義下の芸術における政治問題(Vienna Falls in Line. The Politics of Art under National Socialism)」と銘打たれた展示が昨年10月から行われている。ウィーン市による、第2次世界大戦(World War II)中の複雑な歴史に光を当てる取り組みの一環だ。>
<今回の展示は、ホルツシューさんと、ザビーネ・プラコルムフォルストフーバー(Sabine Plakolm-Forsthuber)さんの二人のキュレーターによる4年にわたる研究の成果だ。2人は、ナチス・ドイツへの併合後に第三帝国の芸術家協会に正式に加入した芸術家3000人の会員情報を調べ上げた。>
<カタログによると、ナチス政権下では、規則に従わなかったウィーンの芸術家は亡命を余儀なくされたり、強制収容所で殺害されたりした。「ナチスは芸術界を支配下に置き、自らのイデオロギー的、人種差別的な観念に沿うように操った」>
<歴史に向き合おうとするウィーン市の取り組みは、展覧会だけにとどまらない。
ヒトラーが感化された反ユダヤ主義のカール・ルエーガー(Karl Lueger)市長(当時)の名を冠した環状道路の一部は、すでに2012年に名称が変更されている。>
先の大戦で、ナチスドイツに併合されたオーストリアは被害者意識を持っていた。
しかしながら、ユダヤ人を排斥した事実はあり、加害者としての歴史に向き合おうとしている。
その中で、多くの芸術家が第三帝国の芸術家協会に加入した。
ナチスの思想に同調したのではなく、自分自身や家族の身を守るために加入したものも少なくないだろう。
加藤陽子先生は、『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』で、軍部の暴走だけでなく、国民がそれを後押ししたことを書いている。
全て指導者が悪いわけではなく、国民が作った雰囲気に問題がある場合もあるのだ。
もちろん、その雰囲気を時の政府が作る場合があるのだが、一人ひとりの国民が気を付けなければならないのだ。