贋世捨人

中学生時代に太宰治氏の『人間失格』に何故かはまり、繰り返し読んでました。
子供のころから、自分の性格歪んでんじゃないかと感じ、なんとなく他人に関して疎外感を感じていながらも他人にそんな感情を知られることが嫌で、ワザと明るく振る舞ってた自分と主人公の葉造を重ねていました。
しかしながら長じて、「ヰタ・セクスアリス」的に紋々と思春期を過ごすうちに、「違うな」と。
こいつ!モテとるやん!
いやぁ、自分ながら性格歪んでますねw

車谷長吉氏の自伝的小説『贋世捨人』読みました。
冒頭、高校受験の失敗からのルサンチマン的な書き出しに、思わず、「ん?俺と同じや?」と思ってしまったんですが、全然違いました。
ぶっ飛びました。
ええんか、こんなに実名出して。まあ「小説」やし…

結論から言えば、氏が小説家になるまでの半生を綴ってるわけですが、もう残り数十頁でも全然、小説家になれそうな要素無く、「どうなるんやろ」と思いながら読んでたんですが、最後には訳の分かんない怒涛の衝動で突き進んでいきます。
最後の方のお母さんが素敵すぎます。(いや、私だけかも知れんけど…)


早速、他のも読んでみることにしました。
タバコは最近お気に入りの「アークロイヤル・スィート」♡

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