2人の素敵な洋子さん

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文学作品はほぼ食わず嫌いでお恥ずかしい限り。その代わり、エッセイが好きで、面白そうな作品はかたっぱしから読んでいる。

個人的に、この人の作品はマスト!と思っている方々の中でも相当上位にランクインされているお2人がそろい踏みした対話集と聞けば、「読まない」などという選択肢はありません。しかも、お2人の好きな本を、歩んできた人生と絡めて紹介されているとあれば、マスト中のマストであります。

平松 私は子どものときに本をたくさん読むことがすべてとは思わないし、“良書”と出会うことだけが人を育てるとも思わない。本に出合う時期、本と友達になる時期はいろいろで、適切な言葉に出会いさえすれば、いつでも自分を見つめなおせるのだと思います。

小川 考えてみれば、文字を書くことを職業にしているのは幸せなことです。言葉と意識的に向き合うことが、そのまま仕事なのですから。誰のためでもなく、報酬のためでもなく、書くことで自分を支えている人は大勢いると思います。文字にしないまでも、胸の中で言葉に置き換えながら、日々はつくられている。

節目節目で出会った本が、2人の今を育てる上で大きな契機となっている。2人の人生を切り開く原動力となっている。本が2人を形成している。そうしたことが分かり、本好きとしてはとても嬉しい。そして2人とも軽やかに、でも時には迷いつつ真剣に、人生を楽しんでいる。この本の編集を担当された方が、とっても羨ましい。2人のお話をすぐ横で心行くまで直接聞けて、さぞかし至福の時間であったことだろう。まるで、こどもの頃、夏場にプールで散々泳いで心地よく疲労した後、家の畳の上でむさぼる昼寝のようなひと時。

http://renzaburo.jp/yokosan/

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