自動運転〜まずは高齢者に運転させないことから始めて、すべてが自動運転に
高齢者の運転により事故が増えている。
こんなまとめもある
記憶に新しいところでは、昨年の10月20日に吉祥寺で7人が犠牲になった、85歳老人による運転事故がある。その他にも
- SA内で炎上
- 高速道路を逆走
- バックして孫を轢き殺す
- バックして妻を撥ねる
- 病院の待合室に突っ込む
- 横転して孫が死傷
などなど・・・
まずは、高齢者の免許返納や剥奪といった方法があり、自主返納するといろいろ特典もあるらしい。
運転免許自主返納の特典・優遇制度一覧|全国47都道府県を比較 |
そうはいっても、運転できる高齢者は、やめるきっかけがつかめないだろうし、暇で身体も思うように動かなければ、歩くより車のほうが良いと考える老人も多いだろうから、いくら家族が返納を勧めてもなかなか言うことを聞かないでしょうね。
となると、法律で決めるしか無いかな。
おそらく、すでに事故率で言えば自動運転の方が良い数字を出しているはずだし、あと2,3年もすれば十分実用に耐えるものができるでしょう。
そうなったときに、まず置き換えられるのが高齢者。
今、高齢者から免許を剥奪すると困るのは自動車会社なので、「自動運転車との置き換え」もしくは自動運転車を自治体や企業が大量に購入する道筋をつけて、一気に法改正といくのではないか。
まず高齢者の運転事故を減らすと、次は中高年。自動運転車の事故率が明らかに低ければ、基本は自動運転になって、それでも自分で運転したい人は別の免許を取って1年ごとの更新とするか、事故をおこしたときのペナルティを強める。
それとほぼ同時に、業務で使用する自動車の自動運転化が進む。
バスやタクシーはもちろん、宅配便の配送車、トラックなどの輸送車・・・深夜や早朝の運転や輸送関係から先に自動化されるのではないか。バスやタクシーは、そうは言っても客が乗るので、運転手がいなければ不安もあり、そのためしばらくは有人運転となるでしょう。
街が自動運転だけになれば、さらに事故率は減る。自動車どうしの衝突はほぼ無くせるし、よほどのタイミングで人間が飛び出さなければ、対人事故もかなり減る。
それが良いかどうかは別で、運転の楽しみを人間から奪うわけだし、道路を走る乗り物にことごとく運転手がいないとなれば、なんだか虚しい。自動車教習所はほとんど無くなり、警察も違反取り締まりからの収入が無くなる。ガソリンスタンドや自動車修理工場も形態が大きく変わるでしょう。
今でも若者の自動車所有率は減ってきているようだし、個人が車を買うなんてのも将来的には無くなるかもしれない。
「何?おまえ、ローン組んで車買うの?ばっかじゃね」なんてね。
事故はほとんど無くなり、年中行事の渋滞も無くなり、タクシー内で暴れる客もいなくなり、「運転手」という職業自体が死語に近くなる。
たぶん、10年以内に。
本当にそれで良いんだろうか。そもそも、良いとか悪いとかで判断できる問題だろうか。
まさか、自分が(おそらく)生きているうちに、こんな時代になるとは、想像できなかったな。