自死で家族を亡くした方への接し方
「自死で家族を亡くした方への接し方」という講演会に行ってきました。
思っていたのとは異なり、講師の方の経験も結構特殊なものだと思ったけど、共感する部分もあり、行って良かった。
自殺すると、残された家族は心に大きな傷を負い、ずっと悩み続ける。
そのとき、まわりの親戚・友人などは、気を使い、心配し、何か遺族のためにならないかと考えるけど、ほとんどは気まずくなったり、なんの救いにもならない。
周りも気を使いますよね。「こんなこと聞いちゃいけないんじゃないか」とか「無理して気丈に振る舞っているんじゃないか」とか。
では、どうしたら良いかというと、変に気を使わず、亡くなった人の生前の面影を偲ぶぐらいで良いんじゃないのかな。
自殺してしまった人のことを、「ハイキングが好きだったよね」「写真見たけど、笑顔が自然な人だね」とか話すと、もしかしたら失礼に当たるかもしれないと考えるけど、あまりそこは気にしなくても良いんじゃないかな。
また、残された家族が意外と普通にしているように見えるとき、「無理していない?」「泣きたいときは泣いても良いんだよ」「眠れている?」と話しかけることもあるけど、それは余計なことのように思う。それより「何か美味しいもの食べに行こうか」と誘い出して、美味しいもの食べながらたわいない話をして、その中で故人の話を遺族が切り出したら、ふんふん、と聞いていれば良いのではないか。
とはいえ、正解みたいなものは無いんですよね。辛いのは、「何で亡くなったの?事故?病気?」「何か悩んでいたのかね」「病院にはかかっていたの?」などと聞かれることくらいかな。別に自殺じゃなくても、あまり死因は聞かれたくないよね。老衰以外は。