新潟県知事選挙雑感〜SNS戦略について
注目の新潟県知事選挙は、最終土日の調査で、トップの花角英世候補(自公支持)が追う池田ちかこ候補(野党推薦)に5ポイント程度差をつけているようだ。
花角陣営には選挙プランナー大御所の三浦博史さんが入っていて、王道を行く戦術を展開している。自公の色を隠し(後半は表に出てきている)、原発を争点化せず、経済や防災を訴える。花角氏のソフトな印象を女性票につなげるために、娘さんを始めとした若い女性を周りに並べて、「女性に優しい」イメージを広げている。実際、女性の支持は高いようだ。
方や池田ちかこ候補は、野党6党の共闘を前面に出し、原発再稼働問題を中心に展開している。若干共産党色が強く出てしまい、原発や政権批判などで有権者に浸透しないため、戦略の転換を求める声もあるが、難しそうだ。
5ポイント差を一週間でひっくり返すのは、難しいが不可能ではない。実は、5ポイントといっても、縮まってきているのか開いてきているのかが大事で、さらに調査時に見えないところもあるので、実体とは若干異なる。実体はもっと差が無い場合もあれば、開いていることもあるのだ。したがって、実体が5ポイント以内で、縮まってきている場合は可能性はあるし、逆の場合は大きな何かが起きなければ難しい。
今のところの私のイメージでは、この差のまま行ってしまいそうにも見える。しかし、池田候補は花角候補よりも無党派層での支持率が高いことを考えれば、当日の投票率次第では逆転も可能だ。
ひとつだけ池田陣営で決めていることがある。それは、公式やそれに準ずるSNSでは、決して相手候補のネガキャンどころか批判もしないということだ。現在、熱くなった個人が花角候補SNSに乱入しているのも見受けられるけど、公式ではそれは絶対にやらず、煽ることもしない。
だから、もし「池田陣営は花角陣営にネガキャンを仕掛けてきている」という批判が起きたとしたら、それはデマであり、それ自体がネガキャンだと言える。
ああ、戦略まかせてくれないかなあ。疲れそうだけど。