介護疲れ、判断ミス、まだと思うなすぐそこに来ている。

今日の日経ビジネスオンラインが面白い。
同じように小室さんについて、小田嶋隆さんと遙洋子さんが次のように書いている。

ハゲタカとハイエナたちの生態系

この2年ほど、当たるを幸いに有名人の婚外交渉や私生活上の不品行を暴き立てては、斯界に話題を提供してきたいわゆる「文春砲」が、ここのところ自爆気味に見える。

<彼らが熱中したのは、前々からなんとなく面白くなく思っていた人間の人格のあり方を指弾することであり、不倫実行者が不倫発覚前にかぶっていたいい子ぶりっ子の仮面を、よってたかって引き剥がして嘲笑することだったわけで、文春砲が果たしていた役割は、その「まだ無傷でいるパブリックエネミー予備軍」を見つけ出して、その彼らを不倫のタグ付きで公開処刑の刑場に送り込むことだったのである。><もともとは、読者の関心に応える取材だったはずのものが、不倫告発自体を自己目的化したうえで商売のシステムに乗っける「不倫狩り」の様相を帯びるに至って、いよいよ自爆への傾斜を深めつつあるわけですね。><ゲス不倫を暴けば暴くほど、看板が泥にまみれている点が、伝統ある総合雑誌の立ち姿としてどうにも致命的からだ。>
著者はもともと、『不倫をしている人間より、他人の不倫を暴き立てて商売にしている人間の方がずっと卑しいと思っています。』と主張している。
このコメントをツィートしたところ、1万件以上のリツイートと、2万件以上の「いいね」を獲得したとのこと。

小室氏はなぜミスを犯したのか

不倫疑惑騒動がきっかけとなって引退発表に至ったという小室氏の100分間に及ぶ会見に関しては、すでに様々な観点から様々な意見が飛び交っているが、私にストレートに届いたのは、彼のあの一言だった。

<彼がかかったという肝炎だが、慢性疲労もつきまとうことだろう。介護の疲労に加え、肝炎の疲労、そして、この騒動だ。我々が想像する以上に、本人は疲弊している。疲れ切った男が、記者会見で「疲れた」と証明してみせた。><彼はそもそも何に疲れたかというと、介護だ。介護をした経験がある人ならわかるだろうが、介護に、逃げ場があると救いになる。><「疲れた」人は、判断を間違いやすい。小室氏への応援があるとするならば、それは、浮気擁護論でもなく、才能を潰すな論でもない。長い介護期を過ごす人に必要なもの。それは、異なる世界と人だ。才能があろうがなかろうが、好きな音楽の世界。そして、他者の介入。彼はその二つを切った。>
介護疲れのため判断できなくなった小室さんはその逃げ道であった音楽、頼りにしていた女性の二つを切って、介護のみになってしまった。

一方は『文春砲』が与える雑誌文化への懸念。
もう一方は、介護しかなくなった小室さんの今後への懸念。
週刊誌など読む時間がないので雑誌文化について、あまり気にならないのだが、その記事に乗って他のマスコミがネット、テレビなどで報道するのが目に入るのが鬱陶しい。
介護疲れについては、私にとって両親、同居人、あるいは自分自身に降りかかる問題として心配である。

「逆学歴コンプレックス」の悶々と、新しい光。

学校の受験は、まだ人生経験の浅い十代の若者にとっては相当の試練だ。結果は「学歴」としてついて回る。もっとも、就職時に大学名を問わない企業も増えてきてはいる。学歴だけで出世できるほど甘い会社は少ない。とはいえ……

<やがて50歳を回った頃、MさんはSNSで大学の同期が集まるグループに参加するようになった。><全学部が対象なので知らない者もいるが、旧友も結構多い。やがて、このグループ参加者を中心にした同期会をおこなうこととなった。><「まあ、本当に第一線の連中はここには来ないんだよな」>
最後のフレーズは頭が痛い。
大学の同級生は、SNSでつながっていないし、集まることがあまりない。
中学、高校の同級生とはSNSを友達限定で使っている。もちろんLineのグループもあり、リアルに会う回数も少なくない。
自営業や地元にいる主婦などが集まる。
会社勤めで、第一線でやっている連中は来ない、というか東京にいるんだよな。
情報は東京に集まる。地域格差を感じるなあ。

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