相互扶助する社会でありますように

インド、「反イスラム」法へのデモ続く


<【12月17日 AFP】インドで新たに制定された市民権関連法が反イスラム的だと批判されている問題で、同国各地で16日、新たな抗議デモが行われた。前日のデモでは北東部で6人が死亡し、首都ニューデリーでは最大200人が負傷している。>
<「市民権改正法(CAA)」と呼ばれる新法は、パキスタン、アフガニスタン、バングラデシュの隣国3か国から入国した非イスラム教徒移民を対象に、市民権取得手続きを迅速化する内容。>
<反対派は、ヒンズー至上主義を掲げるナレンドラ・モディ(Narendra Modi)首相が同法を通じて国内に2億人いるイスラム教徒を疎外しようとしていると主張している。>

インドの人口14億弱の内、イスラム教徒の数は2億人もいるが、ヒンドゥー教徒が8億人強いるので、少数派となる。
もともと英国が植民地時代にインド民衆が団結しないよう宗教間の対立を煽ったことに端を発す。
イスラム教徒は分離独立してパキスタンを建国したがインドには未だ多くのイスラム教徒が残っている。
インドの歴代首相は宗教対立に力を割き、その結果凶弾に倒れたものも少なくない。
今回の暴動を上手く抑えられれば良いのだが。
もし政治家が暗殺されたならば民主主義の否定だ。

ボーイング、737MAXの生産停止 来月から 一時帰休はせず


<【12月17日 AFP】米航空機大手ボーイング(Boeing)は16日、2度の墜落事故で346人の死者を出し世界で運航停止となっている737MAX型機の生産を2020年1月から一時的に停止すると発表した。米規制当局は、2020年より前に同型機の運航許可を出すことはできないとしていた。>
<ボーイングは、現時点では生産停止による一時帰休は考えていないとしている。しかし、同型機の部品を供給している企業の将来が危ぶまれている。>

ボーイング737MAXは、第4世代の小型ジェット旅客機である。
燃費向上のため、炭素繊維複合材料で胴体が作られている。
この材料を提供しているのが日本企業だ。

日本の航空産業は、ホンダのプライベートジェットは評判が良い。
だが、小型旅客機がで上手くいっていない(三菱の小型旅客機、通称MRJが販売延期)。

一方、材料に関しては世界のトップクラスをゆく。
だから、737MAXの生産停止は日本企業にとって痛い。
日本のお家芸の分野だけにショックは大きい。

背景に長男持病、家庭内暴力 被告「相談すべきだった」―元農水次官公判


<元農林水産事務次官の熊沢英昭被告(76)が自宅で長男=当時(44)=を殺害した事件は16日、被告に懲役6年の実刑判決が言い渡された。公判を通じ、長男の持病や家庭内暴力が背景にあったことが浮かんだ。>
<被告や妻の証言によると、長男は中学でいじめに遭い、妻の肋骨(ろっこつ)にひびが入るほどの暴力を振るうようになった。その後、統合失調症と診断され、大学からは1人暮らしを始めた。>
<事件前、被告から外部に相談はなかった。被告は「警察沙汰にしても、結局世話をするのは私たち。関係が悪くなるだけ」としつつ、「主治医に相談しなかったのは最大の後悔」と声を振り絞った。証人として出廷した主治医は「連絡があれば措置入院など対応できた」と悔やんだ。 >

統合失調症の人が誰しも暴力をふるうものではない。
自分のしたい事が病気のため出来ない。
それを理解してもらえない。
つまりコミュニケーションが上手く取れずに暴力に走る。
両親も必死である。
この家の娘は、兄の存在に絶望して自殺している。
きっと両親は自分たちがいなくなったら息子はどうなるかを悲観していただろう。
不幸にして父親が息子を殺す事件となったが、このような環境にある家庭は少なくない。
他人に迷惑をかけないために自らが手を汚すことが正当化される社会ではいけない。
問題を家庭で抱え込まないような環境を作ることが大切だ。

多様性というのは、声を上げて訴える人だけでなく、声を上げれない人々も相互扶助する世の中ではないか。
その点で今の政府はどうだろう。
安倍首相は好き嫌いで人を区別する。
安倍さんを応援していたやしきたかじんさんには弔辞の動画。
批判的だった中村哲さんには声明も出さず。
意に反して兵庫県知事選に出馬した勝谷誠彦さんには花も送らず。
だから長期に渡り政権を維持できるのか。
選挙のたびに選択肢がなかった国民も不幸である。
オリンピック後のポスト安倍が続投であれば悲劇である。

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