ウクライナ兵の一部、マリウポリ製鉄所から退避 ハルキウではロシア軍を「国境まで押し戻す」
<ロシア軍が包囲したウクライナ南東部マリウポリで16日、人道回廊が設置され、アゾフスタリ製鉄所に取り残されていたウクライナ兵の一部が退避した。一方、米国防総省高官は、ウクライナ軍がロシア軍をロシア国境から3~4キロの地点まで押し戻したとの見方を示した。東部ルハンスク州の知事は、ロシア軍の砲撃で市民10人が死亡したと発表した。>
マリウポリのアゾフスタリ製鉄所から救出されたのは重症者で、他の兵士は未だに戦っており、完全にマリウポリをロシアに制圧されたのではないようだ。
捕虜交換で取り戻すとウクライナ政府は言っているが、無事に帰ってこれるだろうか。
ロシアは一応手当はするが、間に合わなかったとするかもしれない(本当にそういう場合もあるだろう)。
ウクライナ軍はロシアを押し返し、元の生活に戻そうとしているが、まだ戦争中である。
そうは簡単にはいかない。
急に思い出したのが、中越戦争だ。
ベトナム戦争後に中国がベトナムに侵略しかけ、追い返された。
領土問題や国の間の上限関係など複雑に絡むとややこしくなる。
日本はそういう国を隣国に持っているのだから、覚悟して防衛政策を実行しないと。
ウクライナ軍、マリウポリでの「戦闘任務」を終了 守備隊救出を命令
<(CNN) ウクライナ軍は新たな声明で、ロシア軍の包囲下にある南東部マリウポリでの「戦闘任務」を終了したと明らかにした。>
情報が交錯してきた。
結局、マリウポリは完全にロシアに制圧されたということなのか。
残った守備隊をどのように救出するかが問題となる。
ウクライナ東部地区がクリミア半島までロシアに占領された。
次のロシアの狙いは、オデッサまで占領して、ウクライナを内陸国に閉じ込めることではないか。
これで、なかなか戦争の終わりが見えなくなってきた。
米軍、再びソマリア駐留へ 前政権の決定撤回
<【5月17日 AFP】米国のジョー・バイデン(Joe Biden)大統領は、ソマリアのイスラム過激派組織アルシャバーブ(Al-Shabaab)対策を支援するため、同国に米軍を再び駐留させることを求めた国防総省の要請を承認した。米政府高官が16日、記者団に明らかにした。>
<ドナルド・トランプ(Donald Trump)前大統領は任期終了を数週間後に控えていた2020年12月、米軍の国外展開規模縮小の一環として、ソマリアからほぼすべての部隊を撤退させていた。高官は、前政権が「米軍幹部の助言に反して」ソマリア撤退を命令したことで、アルシャバーブの勢力拡大を招いたと指摘。>
<再駐留により、米軍はソマリア国内での対テロ作戦に当たる部隊の移動に伴うリスクを軽減できる。ソマリアでは15日、ハッサン・シェイク・モハムド(Hassan Sheikh Mohamud)前大統領が次期大統領に選出されたが、米高官は軍の再駐留について、新大統領の選出よりも米兵の安全性を考慮した決定だと説明した。>
トランプ前大統領がいかに軍事的ではなく軍の助言を無視してもコストを重視していたのかがよくわかる。
それでは結局、高くつくというのが、バイデン大統領の判断だ。
ウクライナ問題もそうだが、バイデン大統領の意志はどこにあるのだろう。
ボトムアップされた政策がすべて正しいとは限らない。
どこで判断するのか。
バイデン大統領はプレゼンが上手ければ務まるような雰囲気を感じる。
大統領に限らず、政治家は役者として演じなければならない。
その演技が上手ければ、国民はついていくのだろうな。
仏で30年ぶり女性首相 マクロン大統領、ボルヌ氏を任命
<【5月17日 AFP】フランスのエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領は16日、新首相にエリザベット・ボルヌ(Elisabeth Borne)労働・雇用・社会復帰相(61)を任命した。大統領府が発表した。女性の仏首相は30年ぶり。>
<前任のジャン・カステックス(Jean Castex)氏は、先月の大統領選でのマクロン氏再選を受けた内閣改造の一環として辞任。これにより、マクロン氏は6月の重要な議会選を前にした行政刷新が可能になる。マクロン氏が推し進める一連の社会保障改革は抗議運動を引き起こす恐れがあるが、ボルヌ氏は労働組合との交渉を慎重に進められる技量を持つ人物と評価されている。>
フランスは、大統領制的議院内閣制と呼ばれている。
国民が選んだ大統領が首相を任命するが、首相の指名権・不信任権を持っている。
大統領が外交、首相が内政と権限の分担があるというが、首相の役割は大統領の政策をいかに議会と上手くやるかが問われるのだろう。
ウクライナ問題と社会保障改革が一気に進められるという利点がある。
フランスの女性の首相は30年振りとのことだが、日本ではゼロだ。
財務省、外務省、経産省など主要閣僚も経験者がいないのでは。
内政、外交を十分知らないと首相はたいへんだ。
参議院選挙後の内閣改造では主要閣僚に女性を起用して欲しいものだ。
それが、女性首相への1歩かと考える。