藤井聡太七段が第78期名人戦順位戦C級1組2回戦で堀口一史座(かずしざ)七段を47手破り順位戦2連勝とした。終局は7月2日 午前11時23分。持ち時間各6時間の順位戦では異例の午前中決着である。
そして、もう昨日になってしまった。関西将棋会館で指された第32期竜王戦決勝トーナメント3回戦で久保利明九段を丸々2局分の184手で破り、広瀬章人竜王への挑戦者を決定する3番勝負進出まで、あと2勝に迫った。終局は7月5日 午後11時23分。
この日の藤井聡太七段の異例の劇的な超長手数大逆転勝利は堀口一史座戦で体力を温存できたことが原因のひとつには違いない。聡太玉に詰みがあったことは、将棋ソフトと藤井聡太七段以外は知らなかったのではあるまいか。この形勢のジェットコースターぶり、コンピューター将棋では味わえない面白さである。
命綱なしの決死の勝負手で、タイトル獲得7期の強豪久保利明九段を破り、このあと、豊島将之名人、渡辺明2冠と向こうの山、おそらくは永瀬拓矢叡王を倒してやっとタイトル戦挑戦になる。
悲願の初タイトルへ1つの大きな山を越えたが、この先はこれまで挑戦したことがない未踏峰の険しい山々ばかりである。王座戦同様、この先のトーナメントは全てが注目の一戦である。
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