「グローバル化の逆襲」がじわじわと締め付けてくる

WHOが「国際緊急事態」宣言 中国新型ウイルス


<【1月31日 AFP】世界保健機関(WHO)は30日、中国で発生した新型コロナウイルスについて、「国際的な公衆衛生上の緊急事態」を宣言した。WHOによる同宣言はまれで、発令によりウイルスの拡大防止に向けた国際協力態勢が改善する可能性がある。>
<航空各社はウイルスの拡大を受けて中国発着便の運航を停止しているが、WHOは中国との間で渡航や貿易を制限する「理由はない」と指摘。テドロス事務局長は、渡航・貿易について「WHOはいかなる制限も推奨せず、むしろ反対する」と述べた。>

国際緊急事態を宣言したが、具体的な行動は示さず、各国が渡航の制限をすることには反対するとは、何のための宣言か。
アメリカは渡航禁止を勧告した。
制限ではないから良いのか、とは言葉遊びだ。

米、中国への渡航禁止を勧告


<【1月31日 AFP】米国務省は30日夜、中国への渡航警戒レベルを最高のレベル4に引き上げ、米国民に中国に「渡航しない」よう勧告した。>

一方、日本政府はWHOの宣言を受けて政令を前倒しした。

「指定感染症」施行、2月1日に前倒し 武漢帰国便費用は政府負担に―新型肺炎


<政府は、新型コロナウイルスによる肺炎を感染症法上の「指定感染症」とする政令の施行期日を2月7日から同1日へ前倒しする方針を決めた。>
<首相は「わが国に入国しようとする者が感染者の場合は入国を拒否する」と明言。>
<指定感染症の政令が施行されると、感染者を入院させるなどの強制措置が可能になる。>

入国時に感染しているかどうかどうやって判断するのだ。
発症して熱が出ていないとサーモグラフィーでは分からない。
武漢からのチャーター便で2人拒否したように検査を受けさせるのも強制力がない。

『感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律』の第7条に指定感染症に対するこの法律の準用が記載されている。
また、指定感染症についてはこの資料が分かりやすい。


「まるでアジア系全員が保菌者扱い」新型肺炎で人種差別相次ぐ、欧州


<【1月31日 AFP】中国で新型コロナウイルスの感染拡大が始まって以来、フランスの中国系社会では、街中やソーシャルメディア上で人種差別(レイシズム)的な言葉を浴びせられたと訴える声が相次いでいる。イタリアの中国系社会の著名人らも、同胞に向けられた「潜在的人種差別」について警告している。>

そもそも多くの中国人は感染していないが、見た目では分からない。
さらに中国人と日本人との見分け方も分からない。
同じアジア系なのだ。
今、旅行に行けば差別される可能性がある。
❝No Chinese❞ と返せば良いというものではない。
こんな時は家でじっとしているのが一番だ。
遊びで旅行に行く時ではない。
日本国内でも観光地に行くのは避けた方が良い。
これでは国内外を問わず旅行業が成り立たなくなる。
これも「グローバル化の逆襲」のひとつか。

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