2021年の世界のCO2排出量、コロナ前に逆戻り
<【11月4日 AFP】化石燃料の燃焼を主因とした世界の二酸化炭素(CO2)の年間排出量は、2021年には新型コロナウイルス流行前の水準に戻るとする報告書を、地球温暖化の国際研究「グローバル・カーボン・プロジェクト(GCP)」が4日発表した。中国の排出量が増加し、全体の3分の1近くを占めるとしている。>
<米国、日本、ドイツ、フランス、英国など直近10年間で世界の排出量の4分の1を占めた23か国は、力強い成長と大幅な排出量削減が同時に見られ、この二つは切り離して実現可能だということが示された。>
新型コロナウイルス対応で工場などが止まり、2020年は二酸化炭素排出量は減少した。
2021年に入り、中国が経済活動をいち早く開始し、他の国が遅れたため、中国の占める割合が増加した。
ところが今、中国は電力不足、石炭が輸入できない状態にある。
これで二酸化炭素排出量が減る可能性がある。
電力の配給は優先順位を決めているだろうから、経済的な打撃は大きくないかもしれない。
いやおなしに石炭火力発電の代わりに、太陽光発電などが増えれば中国はエネルギー先進国になる。
国際的な発言力が増すのではないか。
欧州が再び「感染の震源地」に ワクチン接種の停滞が要因=WHO
<欧州各地で新型コロナウイルスの感染者数が急増する中、世界保健機関(WHO)は4日、欧州が再びパンデミックの「震源地」になっていると警告した。>
<ここ数カ月間、欧州大陸でのワクチン接種率は低下傾向にある。スペインでは約80%の人が2回の接種を完了しているが、フランスとドイツではそれぞれ68%、66%にとどまっている。中欧や東欧の一部の国の接種率はさらに低い。ロシアで10月までに接種を完了した人の割合はわずか32%だ。>
<クルーゲ氏はまた、WHOの欧州地域事務局が管轄する、中央アジアの一部を含む欧州地域53カ国で感染が増加していることについて、公衆衛生対策の緩和が要因だと非難した。WHOはこれまでに同地域で約140万人の死亡を確認している。>
ワクチンが足りないのか、接種する体制が十分でないのか、ワクチン接種を拒否する人が多いのか、国によって異なるだろう。
公衆衛生対策の緩和というのはマスク着用のことだ。
確かに新型コロナウイルスは死者も多いが、自分の周りにいなければ恐れはない。
極端に恐れると日本の用にマスクを着用してワクチンを接種するが、若い人など感染源になっても重症化しにくければ怖いとは思わない。
恐れない人間が多ければ再び感染者が増えても仕方がない。
だから、我が国にヨーロッパからの観光客を呼ぶのは、まだまだ早い。
米企業のワクチン義務化、1月4日に施行へ
<【11月5日 AFP】米政府は4日、国内の労働者数千万人に新型コロナウイルスワクチンの接種を促すことを目的とした厳格な規則を、来年1月4日に施行すると発表した。>
<従業員100人以上の企業では、同日までにワクチン接種を済ませなかった従業員には最低週1回の検査が義務化される。医療従事者と連邦政府の請負業者は、接種が完全に義務付けられる。対象は国内労働者の3分の2以上に上る。>
<米国ではここ数か月、変異株「デルタ株」の影響で経済の回復ペースが鈍化。国内のワクチン接種率が伸び悩む中、ジョー・バイデン(Joe Biden)大統領は9月にワクチン義務化を発表したが、野党・共和党や一部の業界団体は反発していた。>
アメリカもワクチン接種率が頭打ちになっている。
接種しない者の検査が義務化されると企業のコスト負担になる。
ワクチン接種しないと解雇など増えるのではないか。
そんなことをすると人手が足りない職種も出てくる。
アメリカの経済がまた停滞するのではないか。
中間選挙を控えてバイデン政権が強硬に出たということか。
イギリス、新型コロナウイルスの飲み薬「モルヌピラビル」を承認 世界初
<イギリスの医薬品・医療製品規制庁(MHRA)は4日、新型コロナウイルスの感染症COVID-19の経口治療薬「モルヌピラビル」を承認した。>
<米医薬品大手のメルクとリッジバック・バイオセラピューティクスが開発したモルヌピラビルは、COVID-19向けとしては初の経口抗ウイルス薬。>
<モルヌピラビルは、新型ウイルスが複製される時に使われる酵素に着目。この酵素の遺伝子にエラーを引き起こす。これによって体内でウイルスが複製されず、ウイルス値を低く抑えられるため、重症化を防げるという。>
<一方で臨床試験のデータからは、発症直後に飲まないと効果が出ないことが分かった。>
感染してもすぐに飲めば助かるのであれば、安心だが万能薬ではない。
まずは感染しないこと。
ただ、自宅で療養できるならば、医療崩壊のリスクが小さくなる。
しかし、いつになったらマスクが取れるのか。
通勤から職場まで一日中マスクを着けるころにそろそろ滅入ってきたぞ。
【備忘録】新型コロナウイルス、現在の感染者・死者数(4日午後8時時点) 死者502万人に
<【11月5日 AFP】AFPが各国当局の発表に基づき日本時間4日午後8時にまとめた統計によると、世界の新型コロナウイルスによる死者数は502万845人に増加した。
これまでに世界で少なくとも2億4803万8900人の感染が確認された。大半はすでに回復したが、一部の人々にはその後も数週間、場合によっては数か月にわたり症状が残っている。
この統計は、各国の保健当局が発表した日計に基づいたもので、他の統計機関が行った集計見直しに伴う死者数の大幅な増加分は含まれていない。世界保健機関(WHO)の推計によると、新型コロナウイルス感染症により直接または間接的に生じた超過死亡を含めると、死者数の総計は公式統計の2~3倍に上る可能性がある。
多くの国では検査体制が強化されたが、軽症や無症状の人の多くは検査を受けず、感染に気付かないままとなっている。
3日には世界全体で新たに8287人の死亡と48万7396人の新規感染が発表された。死者の増加幅が最も大きいのは米国の2183人。次いでロシア(1195人)、ウクライナ(699人)となっている。
最も被害が大きい米国では、これまでに75万431人が死亡、4625万3681人が感染した。
次いで被害が大きい国はブラジルで、死者数は60万8235人、感染者数は2183万5785人。以降はインド(死者45万9652人、感染者3432万1025人)、メキシコ(死者28万8887人、感染者381万4453人)、ロシア(死者24万3255人、感染者867万3860人)となっている。
人口10万人当たりの死者数が最も多いのはペルーの608人。次いでボスニア・ヘルツェゴビナ(356人)、ブルガリア(352人)、北マケドニア(345人)、モンテネグロ(337人)、ハンガリー(321人)となっている。
地域別の死者数は、中南米・カリブ海(Caribbean Sea)諸国が152万2712人(感染4599万3436人)、欧州が141万2899人(感染7531万4180人)、アジアが87万4772人(感染5599万4537人)、米国・カナダが77万9472人(感染4797万3324人)、アフリカが21万8760人(感染851万5482人)、中東が20万9368人(感染1398万3939人)、オセアニアが2862人(感染26万4008人)となっている。
各国の死者数・感染者数は当局による訂正やデータ公表の遅れがあるため、過去24時間での増加幅は前日の集計結果との差と一致しない場合がある。>