New Entry Period–April ’81

All Songs from American Top 40

volume 103: New Entry Period–April ’81

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Entry Number,Title-Artist
New Entry Date : Chart Action from new entry
(Points/Total points of the artist)

2027 Living inside Myself-Gino Vannelli81.04.04 : 32,21,18,16,9,8,7,7,6,6,6,13,18,26(806/1742)

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1978年「I Just Wanna Stop」以来のTop40ヒットということで、「忘れられた頃に登場する」典型のようなアーティストである。アルバムとしても前作「Brother to Brother」から2年半ぶりのリリースとなる「Nightwalker」からのシングルということになる。前作よりもさらに重いタッチのバラードで、タイトル通りのイメージを持つ曲と言えよう。個人的に何かあったのだろうか。

2028 You Better You Bet-Who
81.04.04 : 35,28,26,24,21,18,18,18,31,36(364/1119)
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78年のKeith Moonの死後、久しぶりとなるオリジナルアルバム「Face Dances」からのヒットということになる。その間79年の「The Kids Are Alright」、同年「Quadrophenia」サウンドトラックと、企画もののアルバムがチャートに登場していたが、このアルバムで完全に新生The Whoをアピールしたと言えよう。それにしても、なぜ日本で過小評価され続けるのか、非常に不思議なグループである。

2029 I Love You-Climax Blues Band
81.04.04 : 38,32,30,27,24,22,19,17,15,13,13,12,31,31,36,36,35(643/1408)
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81年の音楽シーンをある意味で象徴するような音だといえよう。曲の良さがロングセラーにつながっている。しかし、前回のTop40ヒットから約4年、よくぞここまで洗練されたものだとも思う。

2030 The Party’s Over (Hopelessly in Love)-Journey
81.04.04 : 39,37,35,34(99/869)
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ライブアルバム「Captured」からのシングルカットで、このアルバムで初めて収録された曲でもある。あえてシングルにする意味があったかどうかは疑問なのだが、ロックとしてはこの時代までの音の方が純度が高いとも思える。

2031 Bette Davis Eyes-Kim Carnes
81.04.11 : 33,27,18,7,5,1,1,1,1,1,2,1,1,1,1,2,7,12,22,38(2492/3186)
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この年の年間No.1ソングである。なんといってもこの年はこの曲が9週、「Endless Love」も9週、「Physical」が年度末を含めて10週と、巨大ヒット曲のバブル状態になっていたので、それまでのチャート状況を考えると嘆かわしい感さえあった。その中での年間1位ということで、いかにこの曲が大きなヒットだったかがわかるのだが、いうまでもなくこの状況の背後にはビデオ・クリップの果たした役割があり、時代はいよいよMTVの時代に突入していくのである。SMもしくは新興宗教を感じさせるこの曲のビデオ・クリップの印象は非常に強かった。

2032 Sukiyaki-A Taste of Honey
81.04.11 : 34,32,30,18,9,8,8,4,4,3,3,3,12,17,21,36(988/2619)
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日本の誇る全米No.1ソング「上を向いて歩こう」のカバーである。ジャケットのキモノ姿がまるで似合っていなかったり、妙な部分に和風の音作りであることを強調したりして、コメントを避けたい部分も多いのだが、それでも中村八大先生などに印税が入ってくるのは嬉しい限りである。なんといっても曲がよい。私は、日本の国歌が「上を向いて歩こう」でもよいと思っているほどである。ところでこの英語の歌詞、原作のデリカシーをどの程度伝えているのだろうか。

2033 I Missed Again-Phil Collins
81.04.11 : 35,31,29,27,23,21,19,19,26(323/323)
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80年代のPhil Collinsの活躍についてはいまさら紹介する必要もないほどであるが、この曲がソロとしての最初のTop40ヒットとなる。Phil Collinsほどのアーティストであっても最初からTop10ヒットにもならないあたりがアメリカの奥の深さであろうか。ブラスの入り方なども十分キマっているし、ロックとして十分に聴きごたえがあるにしても、である。

2034 Watching the Wheels-John Lennon
81.04.11 : 38,33,25,17,13,11,10,10,17,25(461/5232)
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「Double Fantasy」からシングルカットした3曲の中では最もJohn Lennonらしいという評価を受けていた曲である。私もその評価自体には異存はないのだが、納得はできてもそれほどの感動は受けなかった。なぜだろう、と考えると、John Lennonの場合、あれほどの大スターであっても常に自分に対する自信がない部分や本質的なところでの孤独感が作品に反映され、それがぎりぎりのところでポップスとしてのエンターテイメントとしての成立につながっていたと思うからである。「Watching the wheels」していたことを簡単に肯定してほしくはなかったのかもしれない。

2035 Mister Sandman-Emmylou Harris
81.04.11 : 39,38,37(69/69)
カントリー界ではすでに70年代の後半から大スターの地位を保っていたシンガーで、アルバムもこの時点ですでに7枚をミリオンセラーにしていた。透明感のある、のびのある声は暖かな陽射しによく似合う。最高位37位以上の存在感のある作品。彼女の唯一のTop40ヒットでもある。

2036 Me (Without You)-Andy Gibb
81.04.11 : 40(21/8550)
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Andy Gibbの最後のTop40ヒットがこの曲である。さすがに書いていて心が痛む。88年心臓病により死去。

2037 Hold on Loosely-38 Special
81.04.18 : 37,33,30,28,27,27(184/184)
81年はロックのヒットチャート上でのあり方にとって、かなりの転換期であったことがわかる。このグループもそのような流れの中から出てきたグループの一つとしてとらえられる。ポップで、MTVに映える速度感がある曲である。アルバム「Wild-Eyed Southern Boys」からのシングルカット。それにしても80年代後半にかけて、息の長い活躍を残すほどになるとは思わなかった。

2038 Wasn’t That a Party-Rovers
81.04.18 : 39,39,37,37(92/92)
アイルランド出身のフォーク系のアーティストで、68年「Irish Rovers」のグループ名で「The Unicorn」のTop10ヒット(最高位7位)を持つ。突如甦ってこのようなマイナーヒットを放ったりするところがヒットチャートの面白いところ。

2039 Love You like I Never Loved Before-John O’Banion
81.04.18 : 40,32,28,26,24,24,34(219/219)
AOR系の曲だが、リズムの取り方にロック的なメリハリがあり、いかにもこの年のシングルヒットという感じになった。たとえていえば「Toto」を重くしたような味付けが特色を作っている。彼自身の唯一のHOT100ヒットである。

2040 A Woman Needs Love-Ray Parker Jr. & Raydio
81.04.25 : 38,25,20,15,11,8,7,5,4,4,8,11,14,15,29(881/2375)
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Jack & Jillから続く好調ぶりが、この曲で一気に加速した観があり、彼自身の最初の代表曲と言ってもいい出来の曲である。鼻声に象徴される、独特の「いかにもスケベ」なキャラクターの魅力がふんだんに発揮されている。バブル時代の到来を予感させる景気のいい曲と言えよう。

2041 What Are Doin’ in Love-Dottie West
81.04.25 : 36,29,25,23,21,18,16,15,15,14,16,23(513/513)
後年「with Kenny Rogers」と記録されたとおり、Kenny Rogers色が強いデュエットである。私の趣味ではない。

2042 Say You’ll Be Mine-Christopher Cross
81.04.25 : 40,31,24,22,20,20,30(242/2893)
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最初2曲の緊張感のある世界と比べ、すっかり「カクテルまたはソーダ系」の音になってしまっているのが残念。前のシングルと同じく「普通の曲」。メロディなどは前作よりもさらに平凡だといえるかもしれない。

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