豊島将之の初タイトル獲得から早1年が過ぎようとしている。防衛とはかくも難しいものか。ここ1年のタイトル戦を振り返っても明白である。
第59期王位戦 菅井 → 防衛失敗 (豊島奪取)
第66期王座戦 中村 → 防衛失敗 (斎藤奪取)
第31期竜王戦 羽生 → 防衛失敗 (広瀬奪取)
第68期王将戦 久保 → 防衛失敗 (渡辺奪取)
第44期棋王戦 渡辺 → 防衛成功
第04期叡王戦 高見 → 防衛失敗 (永瀬奪取)
第77期名人戦 天彦 → 防衛失敗 (豊島奪取)
第90期棋聖戦 豊島 → 防衛失敗 (渡辺奪取)★New
ここのところ、豊島名人の勝つタイトル戦ばかりが続いていたので、今夜はさすがに落胆している。難敵なのは重々承知していたが、1勝3敗ではまだ力負けすると言われても仕方がないかもしれない。
今夜はまだ帰宅できず、合間合間に2ch将棋板と棋聖戦中継ブログで状況を把握するしかなかった。途中、豊島棋聖が評価値1000超えになったときには、これで最終戦にいけそうだ、と安心していたのだが、先に持ち時間がなくなってしまったのが痛かった。
1手ごとに「ナベすげー」「とよしー強い」が交互にきていて、どちらが勝ってもおかしくなかった。どちらもソフト最善ONLYというわけではなく、それは人間なのだから当然のことなのであるが、少なくとも純粋な棋力ではほとんど差はないと思う。持ち時間のマネージメント、追い詰められたときの胆力が、全盛期の羽生善治らとわたりあった渡辺明に一日の長があったというべきだろう。
ここで前向きにとらえてみよう。
これで豊島将之名人(二冠)は現在1勝をあげている木村九段との王位戦に全力を尽くせる。さらに23日の竜王戦決勝トーナメントで藤井聡太七段に勝てば、渡辺明三冠へのリベンジマッチが組まれることになる。竜王戦への並々ならぬ自信と実績のある渡辺明三冠を倒して、竜王・名人の完全序列1位に就いて欲しい。王座戦でも次の準決勝で羽生善治九段に勝てば挑戦権はほぼ確実だ。秋にも四冠王となり再び渡辺明を凌駕することは十分可能だ。
まずはゆっくり休んで欲しい。
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