欧米諸国が国民に新型コロナのワクチン接種を強制する動きを進めている。接種を証明する「ワクチン旅券」を提示しないと公共交通機関に乗れず、飲食店や映画館などに入れないようにする新制度がフランスやドイツ、米国などで始まろうとしている。医療機関の従業員や公務員の全員に接種を義務づける動きも、いくつかの国々で起きている。ワクチン接種していない人々を犯罪者扱いしていく流れになっている。9月にかけて欧米諸国でワクチン強制の体制が確立していきそうだ。
ワクチン強制の動きに対し、各国で市民の反対運動が拡大している。人々が強制に反対する理由はまっとうなものだ。欧米で市民に強制されるワクチンは、接種後に高熱が出るなどの副作用が大きいくせに、接種しても感染(偽陽性化)してしまう可能性が残り、ワクチンとして出来が悪いものばかりだ。米国では、すでに国民の70%がワクチン接種しており、接種者には免疫ができているはずだ。新型コロナ(やその他の多く感染症)について昔から言われていた「社会の70%ぐらいが免疫を持つと集団免疫の状態になり、もうそれ以上感染が広がらなくなる」という「集団免疫」のあり方から考えて、ワクチン接種していない30%の人々に接種を強要しなくても、もうコロナは広がらないはずだ。米国が集団免疫に達しているのなら、まだ接種していない人々に接種を強要する必要はない。
実際には(報じられている、演じられているところでは)、米国(など世界中)で、まだコロナの感染拡大(の演技)が続いている。米国は、国民の70%がワクチン接種して免疫を獲得しているはずなのに、集団免疫に達していないことになる。デルタ種が蔓延しているので感染(陽性)拡大が再発しているという報道(演技)も席巻している。米政府でコロナ政策を担当するCDCは以前「ワクチン接種した人は屋内でもマスクをつける必要がない」と言っていたが、感染の再拡大(の演技)を受けて「接種者もマスクをつけ続ける必要がある」と言い直している。
これは、ワクチンが効き目のないものであることを示している。効き目がないことがわかったワクチンを、以前から効き目がないと思って接種をしていない人々に強制することは、全くの間違い、愚策、人権侵害、人道犯罪である。実のところ、ワクチンに対する態度は、接種しない人の方が正しくて賢く、報道や政府権威筋の政策(という名の演技)を軽信してワクチン接種してしまった人々の方が間違っていて間抜けだったことになる。しかし(報じられ、演じられている)現実はそうでなく、接種する人が正しくて善良で、接種しない人は間違っていて間抜けで極悪な犯罪者だという話になっている。オーウェル1984的な倒錯がここにもある。
「ワクチン接種すると、デルタ種を含む新型コロナに感染しても、非接種者に比べて軽症ですむ。感染を完全に防げなくても、軽症ですむのだから接種する意味がある」という話が流布している。しかし他方、その話と同じぐらいに都市伝説的で呪詛的な話として「ワクチン接種すると、非接種者よりもコロナ感染(陽性化)しやすくなる」とか「ワクチン接種後に発熱などの副作用によって死ぬ確率は、コロナ自体で死ぬ確率よりも高い」というのもある。私のまわりでも、接種後に高熱が何日も続いた人がたくさんいる。
知人の父親は91歳で老衰でリハビリ病院に入院していたが、6月末の2回目のワクチン接種の2日後から高熱が出て肺炎になり死亡した。接種の副作用で死亡した可能性が高いが、病院の死亡診断は「誤嚥性肺炎」である。確かに誤嚥したら致死的な肺炎になる確率大の老衰進行状態だったが、病院側が知らないうちに誤嚥が起きていた。つばの飲み込みで誤嚥になることもあるものの、本当はワクチンで死んだ可能性がかなりある。接種は本人の意志だったし、接種しなくても数カ月以内に本物の誤嚥が起きて寿命で死去していただろうし、マスコミ軽信かつ高圧的な人でもあったので、親不孝な私としては残念な気持ちがないのだが(お説教もおくやみも不要)。知人の祖母も、老人ホームで2回目の接種後に似たような死に方をしている。高齢者が多い施設では、こういう話が日常茶飯事だろう。医師や看護師も、いちいち罪悪感を持っていたら勤続できない。ゴールドマンサックスはコロナ危機の初期に「コロナで死ぬ人のほとんどは、もともと他の持病などで死ぬはずだった人なので、コロナは人類全体の死者数を増やさない」と言っていたが、そのとおりである。
ワクチン接種したら免疫が長期に続くのなら、高熱や死のリスクも我慢できる。しかし実際には、ワクチンの効果は数か月で低下していく。世界に先駆けて今年の1月から国民への大規模なワクチン接種を展開したイスラエルでの調査では、接種から半年たった人は平均で免疫力が16%しか残っていない。この調査によると、平均的な免疫力は、接種から2週間後に95%、3か月後に75%残っているが、それから急低下して6か月後には16%しか残っていない。ワクチンの効果を維持するには3-4か月ごとに追加の接種が必要だ。(他の調査では、ワクチンの有効性が接種後2か月ごとに6%ずつ低下すると指摘されている)
新型コロナ(やコロナウイルス一般=風邪)は、人々の体内に元からある自然免疫で撃退する病気なので、ワクチンを接種しても体内に長く存在せず消えてしまう(身体が不要とみなして定着させない)。欧米で導入されるワクチン旅券の有効期限は数か月になる。接種によっていったん「善良な市民」になれても、数か月ごとに発熱や死亡のリスクをおかして接種を繰り返さないとワクチン旅券が無効になり「極悪」な非接種者に「転落」してしまう。しかも、接種しても「感染」(陽性反応)のリスクは残り、マスク着用や都市閉鎖(外出制限)の義務も免除されない。
新型コロナのワクチンは出来が悪い。欧米諸国がワクチン旅券の制度を作って接種を全国民に強要するのは超愚策である。感染拡大を止める利点がなく(そもそも新型コロナの感染が、演技や誇張でなく実際にまだ続いているのか疑わしい)、ワクチンの副作用による死者や重症者を無意味に増やし、ワクチンが良くないものだと知っている人に接種を強要する人権侵害、社会を無意味に分断する愚策、などマイナスの方がはるかに大きい。都市閉鎖やマスク義務、偽陽性ばかりのPCR検査など、これまでのコロナ対策も超愚策ばかりだった。マスコミを軽信しない人々が怒ったり拒否したりするのは当然だ。今回そこに、ワクチン旅券制度によるワクチン強制という新たな超愚策が加わる。コロナ危機の愚策性に気づいている人から順番に「極悪」のレッテルを貼られていく。
コロナ危機では超愚策を正当化するために「科学の権威」が多用されている。当局筋やWHO傘下の権威ある医師や学者、専門家たちやマスコミが、自分たちの実は愚策な政策こそが科学的であり、それを否定したり愚策呼ばわりする者たちは「非科学的で無知で危険な人々」であると断罪する。何が「科学的」かを決めるのは権威ある人々であり、権威がない人々がそれを合理的な考え方で否定しても、それは非科学的のレッテルを貼られて終わる。多くの市民は、自分の「理性」(自身の内部から湧いてくる合理的思考)よりも「権威筋が正しい」という思い込みを優先する。だが、超愚策が積み重ねられつつ延々と長期化していくと、何かおかしいと思って自分の理性を優先する姿勢に転換する人が少しずつ増えていく。今は、この転換の始まりの時期に当たる。
権威筋の中にも、愚策を避けたいと思っている人々がこっそり存在しているようだ。ワクチンの認可を担当する米政府のFDAは、新型コロナのワクチンをまだ一つも承認していない。各種のワクチンは未承認のまま、新型コロナに対する緊急使用許可だけを受けて人々に接種されている。効くのかどうか、悪い副作用がないかどうか、わからない部分があるので未承認のまま、急ぐ必要があるとの理屈でとりあえず使われている。未承認は、FDAにも「(インチキでない)科学性」や「良心」があることを示唆している。マスコミはFDAに対して「早く正式承認すべきだ」と圧力をかける報道を続けている。FDAがコロナワクチンを承認すると、非接種者に対する強要がさらに強まる。
フランスなどでは、医師や看護師が、接種強要のワクチン旅券制度に反対するデモ行進に多数参加している。超愚策なワクチンの強要が非道な害悪であることを、彼らはよく知っている。病院に勤続するには高リスクなワクチンの定期的な接種が必要になる。多くの医師や看護師にとって、うれしいことであるはずがない。「そうではない」と言ってくる専門家は、自分の昇進や権威拡大を最優先に考えているのだろう。
新型や旧型のコロナウイルス(=風邪)は、人工免疫であるワクチンを接種して治す病気でなく、人類(ヒト)が生まれつき持っている自然免疫で撃退する病気だ。人類には、ワクチン旅券など必要ない。人類は全員、生まれながらに自然免疫の旅券を持っている。コロナに重症感染すると、コロナ特定の獲得免疫が作られるという話も前にあった。ワクチン旅券は、これらの自然免疫や獲得免疫や集団免疫などの「科学」をすべて無視し、出来の悪い人工免疫を数か月ごとに接種することしか認めないという、非科学的なトンデモの超愚策である。しだいに多くの人々が、コロナ全体の超愚策に気づいていくのは自然な流れだ。
コロナ危機は、人々を怒らせるために長期化されている誇張演技の戦略だ。またコロナの愚策は、欧米で厳しく人々に強要されているが、日本では強要でなく自粛誘導でやんわり行われている。その関係で、コロナの愚策に対する人々の知覚や怒りは欧米で強いが、日本では弱い。この違いは国際政治上の意図的なものである。