【書名】村上春樹とイラストレーター -佐々木マキ、大橋歩、和田誠、安西水丸-
【編集】川口惠子
【出版社】ナナロク社
【刊行年】2016年
ベタですけれど、ハルキストとしては一冊入れたかったのです。GWにぼんやり眺めているのにうってつけ。
村上春樹作品と縁の深いイラストレーターさんたちが、村上作品のために描いたイラストがずらっと載っています。それぞれがそれぞれに手がけた一枚一枚を見返すのは、とても楽しい。資料的な価値もあると思います。
イラストレーター側から、彼らがどんなふうに村上作品や村上本人をとらえているかものぞけて興味深い。
個人的には、和田誠さんのもいいんですが、安西水丸さんのイラストがわりと好きですね。
和田(誠:引用者注)さんのそれは端正で知的であくまでも趣味が良く、水丸さんにはものごとをちょっと草書体的に崩したみずみずしさと、おかしみがある(村上春樹)
1980年代の東京・青山文化が凝縮されていると思います。