第４０回将棋日本シリーズ、渡辺明無敵の２連覇、今年度いまだに豊島将之以外に負けなし、そして、渡辺明がタイトル獲得率ではレジェンド達を上回る史上最強棋士であることの証明について

今の将棋界は豊島将之が頂点である竜王・名人位をあと１勝（しかも通算８戦全勝）で手中におさめようとしている。それとは別の動きで相変わらず渡辺明が呆れるくらいに強すぎて止まらない。将棋日本シリーズは公開対局で持ち時間が極めて少ない早指し短期決戦だ。しかし、前回優勝者・タイトル保持者・獲得賞金ランキング上位者しか参加が許されない、まさしくＮＰＢ日本シリーズの将棋版なのである。

その将棋日本シリーズで渡辺明がいとも簡単に決勝で広瀬竜王を下し２連覇（通算３回目）の優勝を飾った。華麗な攻めと守りの将棋であったが、渡辺明のカウンターが見事に決まってしまった。早指しでもこれほど強いのだから、豊島名人以外には歯が立たないのは間違いない。広瀬竜王は王将戦で１９日に藤井聡太を下して王将位の挑戦権を獲得しても惨敗する姿しか想像できない。藤井聡太が最強渡辺明にどこまで通用するのか、是非王将戦ではみてみたい。またもや歴史の転換点になるシリーズになる。

渡辺明最強伝説というものは単に昨年度から今年度にかけてのものだけではなくて、実はライフタイムレコードでも１位であることがわかっている。タイトル獲得/登場率においては歴代最高率を誇っていたのだ。以下は転載厳禁。率、登場回数の昇順

No. 棋士名　　率　獲得/登場
1 渡辺　明　.742（23/31）
2 羽生　善治.728（99/136）
3 木村　義雄.727（8/11）
4 大山　康晴.714（80/112）
5 中原　誠　.703（64/91）
6 塚田　正夫.600（6/10）
7 久保　利明.500（7/14）
8 高橋　道雄.500（5/10）
9 佐藤　天彦.500（3/6）
10 高見　泰地.500（1/2）
10 斎藤慎太郎.500（1/2）
10 菅井　竜也.500（1/2）
13 森内　俊之.480（12/25）
14 谷川　浩司.474（27/57）
15 南　芳一　.438（7/16）
16 藤井　猛　.429（3/7）
16 屋敷　伸之.429（3/7）
18 桐山　清澄.400（4/10）
19 広瀬　章人.400（2/5）
20 米長　邦雄.396（19/48）
21 深浦　康市.375（3/8）
22 佐藤　康光.351（13/37）
23 加藤一二三.333（8/24）
24 郷田　真隆.333（6/18）
25 豊島　将之.333（3/9）
26 永瀬　拓矢.333（1/3）
27 内藤　國雄.308（4/13）
28 升田　幸三.304（7/23）
29 丸山　忠久.300（3/10）
30 中村　太地.250（1/4）
31 二上　達也.192（5/26）
32 木村　一基.143（1/7）
33 有吉　道夫.111（1/9）

将棋日本シリーズの今大会までの記録

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