All Songs from American Top 40
volume 44: New Entry Period–May ’76
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- Entry Number,Title-Artist
- New Entry Date : Chart Action from new entry
- (Points/Total points of the artist)
0915 Love in the Shadows-Neil Sedaka76.05.01 : 34,28,21,18,16,16,31(276/3134)
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- 全体的に冷たい印象を与える曲で、残念ながら失敗作といえよう。
- 0916 Love Really Hurts without You-Billy Ocean
- 76.05.01 : 35,29,25,22,22,36(197/197)
- 84年に「Caribbean Queen」で大スターの仲間入りを果たし、その後も大ヒットを重ねることになるBilly Oceanの、突発的な出世作。ソウルを感じさせないブラック・アーティストである。
- 0917 I’ve Got a Feeling (We’ll Be Seeing Each Ather Again)-Al Wilson
- 76.05.01 : 37,33,29,29(116/1288)
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- Al Wilsonの最後のTop40ヒットとなってしまった作品。
- 0918 Hurt / For the Heart-Elvis Presley
- 76.05.01 : 38,34,30,30,28(145/2119)
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- 「Hurt」は61年Timi Yuroの最高位4位の曲のカバーで、「For the Heart」はオリジナルである。なにもこんな紛らわしいタイトルのカップリングをすることもないだろうに、と思うのだが、それよりももっともこの曲で衝撃的だったのはElvisの声にはっきりとした衰えを感じたことだった。前年ぐらいからややその感はあったのだが、はっきりと感じたのはこのシングルだった。
- 0919 Anytime (I’ll Be There)-Paul Anka
- 76.05.01 : 40,35,33(75/3198)
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- Neil Sedakaと足並みを合わせるようにチャートから消えていった感がある。それにしても路線自体は非常に対照的だった。
- 0920 Fool to Cry-Rolling Stones
- 76.05.08 : 20,13,12,11,10,10,21(382/2183)
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- やや破滅的なバラードで、歌詞をじっくり聞かせるタイプの曲である。邦題は「愚か者の涙」で、少しニュアンスが違うような気もするが、雰囲気は伝わってくる。
- 0921 Fallin’ Angel-Frankie Valli
- 76.05.08 : 36,36(50/1845)
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- この曲が低迷した時には、これでFrankie Valliの復活劇も終わると思われたが、再び甦ることになるのは周知の通り。なお、この曲のあと、Boz Scaggsの、あの「We are All Alone」をシングルカットしたが、不発に終わっている。
- 0922 Movin’-Brass Construction
- 76.05.08 : 37,32,25,21,19,17,15,14,34(354/354)
- リズムが厚いファンクナンバーで、インストゥルメンタルのヒットとなった。
- 0923 Baretta’s Theme (Keep Your Eye on the Sparrow)-Rhythm Heritage
- 76.05.08 : 38,34,31,27,24,20,20,37(259/1117)
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- 前作に引き続き、アクション・ドラマの主題歌としてヒットした。
- 0924 I Want You-Marvin Gaye
- 76.05.08 : 39,35,29,23,20,18,16,15,22(347/2742)
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- 「Let’s Get It On」の圧倒的な成功のあと、その後のDiana Rossとの一連のデュエット・ヒット、ライブアルバムの成功と話題は多かったが、やや新作の発表としてはブランクを感じさせていたMarvin Gayeの、待望の新作だった。「What&s Goin’ On」以来の独特のリズムセクションに包まれたエモーショナルな曲で賛否両論があったが、20年後の今聞くと、その鋭さに改めて驚かされる。本当に惜しい人をなくしたものである。
- 0925 Shop Around-Captain & Tennile
- 76.05.08 : 40,31,17,14,9,8,7,5,5,4,7,14(736/3824)
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- 61年のMiraclesのNo.2ヒットで、かなり曲自体有名であったが、このカバーは悪くはないのだが、当たり前すぎた感じさえある。
- 0926 Takin’ It to the Street-Doobie Brothers
- 76.05.15 : 37,32,25,21,16,14,13,23(327/3013)
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- この曲は、はっきりとMichael McDonald色が前面に押し出された作品であった。ウエスト・コースト・サウンドが次第に成熟し、「風」が感じられなくなっていく兆候を示した曲であるとも言える。ただ、この曲自体の魅力はある。
- 0927 One Piece at a Time-Johnny Cash
- 76.05.15 : 38,33,29(83/83)
- 非常に長いキャリアを持ち、日本では信じられないぐらいのスーパースターなのだが、チャート上では、この曲や「A Boy Named Sue」のようなコミカルな作品の方が成功しているのも意外である。この曲のソースを持っている人、誰かいませんか。
- 0928 Love is Alive-Gary Wright
- 76.05.15 : 40,34,26,18,15,13,11,10,8,6,5,2,2,6,15,15,22,33(1070/2050)
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- リズムの切れ方からサビのメリハリまで、非常に魅力的なロックナンバーで、幅広く支持されたのがうかがえるチャート・アクションになっている。さて、アルバムを聞いて、私の第一印象は、腰くだけだった。というのは、求めたものが、前曲のようなキーボードを大きくフューチャーしたスペーシーな曲やこの曲のような仕掛けの大きいロックナンバーであったからである。しかし、考えてみると、その後のいわゆるプログレ勢が80年代に指向した音をすでにこの時点で実現していたとも思えるポップな曲が多かったことも確かなのである。まあ、80年代に入って突発的に再成功するので、良かったとも言えるわけだが。
- 0929 I.O.U.-Jimmy Dean
- 76.05.22 : 35,35(52/52)
- 問題の曲である。ひとつはそのチャートアクションの不思議さで、83位から35位にとびこみ、次の週ストップ、HOT100も4週しか入っていないということ。もう一つはこれがミリオンセラーを記録しているということである。I.O.U.とは「I owe you」のことで、母親に対する感謝の言葉をそのまま「語り」でレコードにしている。Jimmy Deanもアメリカではキャリアの非常に長いビッグ・ネームで、61年にはNo.1ヒット「Big Bad John」を放っている。
- 0930 Rock and Roll Love Letter-Bay City Rollers
- 76.05.22 : 37,33,29,28(117/1506)
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- この曲には妙な息の長さがあって、ちょくちょくとTVなどでバックに流れたりする。やはり、「ティーン向けの楽しいポップス」路線に徹しているのがいいのだろう。チャート的には全く成功していないが甘酸っぱくていいぞ。
- 0931 I’ll Be Good to You-Brothers Johnson
- 76.05.22 : 38,30,23,13,10,9,8,3,3,3,9,28(745/745)
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- この曲あたりから、ソウル・ミュージックにおける「心地よさ」の近代化が表面化したような気がする。この「軽さ」は70年代前半には全くなかった音である。
- 0932 It’s Over-Boz Scaggs
- 76.05.22 : 39,38,38(68/68)
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- 繊細な曲作りにソウルフルなヴォーカルを乗せて、すでに「大物」の雰囲気が備わっていたBoz Scaggsの初めてのTop40ヒットである。
- 0933 Never Gonna Fall in Love Again-Eric Carmen
- 76.05.22 : 40,32,22,19,17,12,11,11,20,35(427/1344)
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- 前作ほど大仰な作りになっていないが、曲のモチーフは前作と同じ。ポップスとしては良質。女の子のファンも増えたことは喜ばしいが、私はRaspberries時代の音の方が好きだ。まあ、「Let’s Pretend」みたいなのは一生のうちに何度も書けるものではないのかもしれない。
- 0934 Moonlight Feels Right-Starbuck
- 76.05.29 : 34,31,24,18,16,14,13,5,4,3,3,18,34,34(770/770)
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- 73年の「Dancing in the Moonlight」を彷彿とさせるような楽しくまとまった曲で、こちらも一発屋なのかな、と思ったら、その後も細々とマイナーヒットを重ね、翌年にもう一度Top40にも登場することになる。
- 0935 Kiss and Say Goodbye-Manhattans
- 76.05.29 : 36,27,21,12,10,9,2,2,1,1,8,9,8,11,24,34,34(1281/1329)
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- 量感のある本格的なバラードのNo.1ヒットで、チャートアクションからも大物ぶりがうかがえようと言うものである。現代のブラック系のコーラス・ヒットと比べても遜色のない洗練度を感じる。
- 0936 Crazy on You-Heart
- 76.05.29 : 37,35(50/50)
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- この曲も登場当時、ものすごく斬新だった。ドラマチックでハードなサビの部分はすでに音楽スタイルとしては完成されたものを感じる。78年にもう一度HOT100に登場している。(最高位62位)
- 0937 Still Crazy after All These Years-Paul Simon
- 76.05.29 : 40,40(42/2912)
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- 「夕べ、昔の恋人に出くわした。彼女も嬉しそうだった。僕たちはビールを飲んで暫く話した。何年もたったというのに僕はまだcrazyだ。」このcrazyという語感が曲の後半では眠れない夜のある種の狂気といったところに落ち込んでいく。全編を流れる落ちついたエレクトリック・ピアノが曲の落ちついた雰囲気を形作っている。アルバム「時の流れに」のタイトル曲で、もっとヒットして有名になってほしいと思う、本当にいい曲である。
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