第12回朝日杯将棋オープン戦 V2を達成した藤井聡太七段は朝日杯で丸2年無敗のまま

件名は当たり前のことを記しただけのようだが、番勝負ではない全棋士とアマチュア10人・女流棋士3人参加のトーナメントでのV2は恐ろしいなんてものではない。これまでの内容を振り返ってみよう。ひとり先頭に変なおじさんがいるが気にしてはいけない(苦笑)

棋士 優勝回数 準優回数 優勝年度 準優勝年度
羽生善治 5 1 2009,2011,2013,2014,2015 2010
藤井聡太 2 2017,2018
渡辺明 1 3 2012 2013,2014,2018
行方尚史 1 2007
阿久津主税 1 2008
木村一基 1 2010
八代弥 1 2016
久保利明 2 2008,2009
広瀬章人 2 2011,2017
丸山忠久 1 2007
菅井竜也 1 2012
森内俊之 1 2015
村山慈明 1 2016

そして決勝の相手は現棋界最強王者の呼び声が高い渡辺明棋王である。結果は圧倒したと言っていいだろう。今の先手渡辺明にこの勝ちっぷりで勝つとは恐ろしい強さだ。渡辺明は何もできなかった。藤井聡太は今年度のNHK杯では早々と敗退してしまったが、早指しでも猛烈に強いことを証明した。

そして、強いだけではない。観ている者、全員を沸かせる手が最終盤で出てくるとは。124手目の4四龍は強引に飛車or角と清算する凄惨な1手だ。ただ強いだけでは駄目で、こんな切れ味の鋭い手が出てくるのが面白いな。これで優勝賞金750万円、高一16歳にしては明らかに稼ぎすぎである。

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