『勉強法』 教養講座「情報分析とは何か」 (角川新書) 新書 – 2018/4 佐藤 優 (著)

立ち読みして買って、しばらく寝かしてしまった新書。新書サイズというのは持ち運びに困らないので昔から好きである。紙の本は全て新書になればいいのに。

佐藤優は見かけやその経歴とは裏腹にねこ好きなのである。ねこ好きに悪い人間は少ない。この人には猛烈な知性を感じる。現代の知の巨人である。しかし、この本は一般向けの公開講座のようにやさしく記載されている。タイトルだけに惹かれて手に取った方は第一講「情報とは何か」第二講「スパイとは何か」は読まなくても結構。筆者お得意のインテリジェンス・外交ネタが炸裂していて、ここだけ読むと金返せ状態に陥りかねない。本は最初から読む必要はない、の好例である。第三講「勉強とは何か」第四講「教養とは何か」でようやくタイトルからしても本題に入る。具体例がいやっちゅうほど出てくるので私は分かりやすかった。プライドの捨て方は大いに参考になる。人の目を気にしているようでは知性は身につかないよなー。誰も読んでないブログを書いて何かをアピールしているつもりじゃダメだな;;

私がTOEICでお世話になっている(そして、最近サボリ気味の)スタディサプリのことは大いに推奨している。語学はとにかく毎日接することが必要らしい。もうすっかり頭から抜け落ちちゃった部分が多いかな。イギリスの軍隊の学校での語学学習が面白い。毎日25~27単語5~7フレーズを覚え、毎週単語と露文英訳の試験がある。90点以下を2回取ると退学。1ヵ月半で1ユニット、ユニットごとに期末試験があってそれも85点に満たないと即退学。何故ここまで厳しいかというと語学には適性があってこれについていけない人には適性がなく国家の金をどぶに捨てることになる、よって退学を勧告する、というわけ。自分には語学の適性はあんまりないと思っているけど新しいことを知るのは面白いし、正しいかどうか別にしても日本語が使えて辛うじて生活できているので勝手にいいことにする。

どうも自動操縦的に打っていると何を書いているかわからなくなってくる(泣)自分の欠損を埋めるためのいい機会になる本ではないか、と勧められる一冊だ。

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