『少年寅次郎』完結、若きおいちゃんの下手な演技の演技が見所

葛飾区民になって32年以上、これほど居心地のよい土地はない、と思わせるのは柴又帝釈天と江戸川土手のおかげである。放射能で汚した東電の幹部は死刑では物足りない、無間地獄に落とすべきである。

『少年寅次郎』全5話が終わった。人生の残り時間を考慮するとTVドラマを視る時間はないのだが、それでもこれだけは外せない。『男はつらいよ』劇場版第一作につながるし、50年目の50作目、山田洋次監督88本目の新作が12月27日に公開されるのだから仕方がない⇒『男はつらいよ お帰り 寅さん』どうやらご本人は登場しないにも関わらず、途方もなく面白いらしい。

本題、こんなに柴又って綺麗じゃないぜ、ここ江戸川や帝釈天じゃないぜ、と思いながら(3話以降は最終話放映に間に合わせるため録画も含めて)一気に最後まで視てしまった。TVドラマならではのバジェットの制約だろう、最後の柴又駅までの道?のチープさなどは少し寂しかったが、心象風景的な処理で乗り切った。役者はどれもよかったなぁ。子役はどっから見つけてきたのか、造ったんか?ってくらい似てた。平蔵の屑っぷりもいい。この毎熊って役者、使いどころが肝心だろうが気になる存在。実質的な主役は車光子か。井上真央がいいね。

若き日のおいちゃん(泉澤祐希)真っ直ぐでええやっちゃ。この夫婦でなければ『男はつらいよ』はなかった。この作品とは直接関係ないが、ほんのちょっと気になったのは次の2点。
1.こんなにいい兄貴だったのに『男はつらいよ』劇場版第一作ではさくらの縁談をぶち壊すような最低の男になっていたのは解せない。ま、もちろん悪気があったわけではないのだろうが。
2.おいちゃんはその後3人(森川信・松村達雄・下條正巳)が演じている。一体どれが本当だったのか。病没・病気で演者が替わるのは仕方がなかったろうが、やはり一番長く演じた下條正巳か。初代や二代目は適当(いい加減)さがあったが三代目にはあまり感じられない気がする。

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