既報だが、日本一の超高層ビルにウルトラ級のラグジュアリーホテル進出とのこと。
そう簡単に泊まれるものではなさそうだが、今から楽しみである。
SKY HILL イメージ[出典:三菱地所]東京駅前の高さ日本一となる「Torch Tower(トーチタワー)」(地上62階、高さ約390m)の53階~58階に出店するホテルとして、ウルトララグジュアリーホテル「Dorchester Collection(ドーチェスター・コレクション)」を誘致することに決定したと発表があった。大きく口を開けている部分は「SKY HILL」と呼ばれるホテルのロビー。同ビルやホテルの概要、既存建物解体状況、地図等を記載。
Torch Tower(トーチタワー)について
「Torch Tower(トーチタワー)」は東京駅日本橋口前の大規模再開発「TOKYO TORCH(トウキョウトーチ)」内に建設される高さ日本一となる超高層ビルで、規模は地上62階、地下4階、高さ約390m、敷地面積3万1400㎡(TOKYO TORCH全体)、建築面積1万3200㎡、延床面積54万4000㎡、建築主は三菱地所、設計者は三菱地所設計、施工者は清水建設で2023年10月着工、2027年度末竣工予定。
外観イメージ[出典:内閣府]
隣には2021年6月末に完成した地上40階、地下5階、高さ約212m、延床面積約14万6000㎡の「常盤橋タワー」がある。
フロア構成は地下1階~6階が店舗、3階~6階の一部がエンタメホール(約2000席)、機械室とオフィスフロアを挟んで、53階~58階がウルトララグジュアリーホテルの「Dorchester Collection(ドーチェスター・コレクション)」、59階~60階が賃貸レジデンス、そして61階~屋上が展望施設。
以前は7階~53階がオフィスフロアとなっていたが、53階からがホテルとなったので7階~52階がオフィスフロアに変更になったもの。また、賃貸レジデンス導入発表時はホテルの下に位置していたが、今回の発表ではホテルの上に変更。これにより「麻布台ヒルズ A街区」(地上64階、高さ約330m)の54階~64階に入る「アマンレジデンス東京」を超えて高さ日本一の住宅フロアとなる。
最上部に入る展望台は以前の情報だと62階~屋上となっていたが、こちらは61階~屋上に変更。ビルの階数も63階から62階に1フロア減っているので、オフィスフロアが1フロア削られたものと思われる。展望台は屋外空間併設の展望施設となり、国内では東京スカイツリーの次に高い展望台となる。
TOKYO TORCH Park 全景[出典:三菱地所]
「Torch Tower」と「常盤橋タワー」の間に整備される広場「TOKYO TORCH Park」の完成予想図。この広場の地下には変電所が整備。
空中遊歩道[出典:三菱地所]
その広場に面した「Torch Tower」の低層部には全長約2キロ、約5000㎡の大規模な空中遊歩道が整備され、右側の円形部分の屋上は空中遊歩道の終着地となる約2,500㎡の屋上庭園も整備される。その円形部分の3~6階に約2000席の大型エンタメホールが配置。
「Torch Tower」の建設地は「日本ビル」と「朝日生命大手町ビル」がある場所で、その地下には下水ポンプ所。その下水ポンプ所としての機能を止めることなく施設更新するために、段階的に開発を行うSTEP開発が行われ、先に新しい下水ポンプ所が下水道局棟(銭瓶町ビルディング)の地下に建設され完成済。現在はSTEP3の「日本ビル」と「朝日生命大手町ビル」の解体工事に着手中。
配置図(再開発前)[出典:三菱地所]
再開発前の配置図。
配置図(再開発後)[出典:三菱地所]
「旧JXビル」「大和呉服橋ビル」があった場所には「常盤橋タワー」が完成、「日本ビル」は一部解体され「銭瓶町ビルディング」も完成。現在は「日本ビル」の残り部分と「朝日生命大手町ビル」(地上29階、最高高さ119m)の解体工事が始まっており、跡地に「Torch Tower」が建設。そして最終的には道路を挟んだ北側にある「JFE商事ビル」も解体され「常盤橋公園」が拡大される。
Dorchester Collection(ドーチェスター・コレクション)について
「Torch Tower(トーチタワー)」(地上63階、高さ約390m)の53階~58階に出店するホテルが、ウルトララグジュアリーホテルの「Dorchester Collection(ドーチェスター・コレクション)」に決定したと発表があった。ホテルの延床面積は約2万1400㎡、総客室数は110室、開業は2028年度予定。
ここは大きく口を開けた「SKY HILL」と呼ばれる55階に位置するホテルロビーで、ホテルと街のシンボルとなる。54階には南西方向を望めるプール、スパが設置。
▼三菱地所:ニュースリリース(2022年11月8日)
~世界に誇る日本の新たなランドマーク「TOKYO TORCH」~
日本一の高さとなる「Torch Tower」のホテルに
アジア初進出のウルトララグジュアリーホテル
「Dorchester Collection」が出店決定 (PDF 2,396KB)
▼Impress Watch(2022年11月8日)
東京駅前「Torch Tower」にウルトララクジュアリーホテル
ホテル内にはオールデイダイニング、スペシャリティレストラン、バンケット、フィットネスジムも併設。
「Dorchester Collection(ドーチェスター・コレクション)」は、世界5つの都市(ロンドン、パリ、ミラノ、ローマ、ロサンゼルス)で9つの象徴的なホテルをコレクションに有する世界有数のウルトララグジュアリーホテルブランドで、2023年にはドバイに中東エリア初のホテル「The Lana, Dubai」がオープン。
エントランスイメージ[出典:三菱地所]
「Torch Tower(トーチタワー)」にオープンするホテルは「Dorchester Collection(ドーチェスター・コレクション)」にとってアジア初進出となる。
客室イメージ[出典:三菱地所]
客室は56階~58階に配置され、総客室数は110室で計画されています。さらに上の階となる59~60階には約50室の賃貸レジデンスが計画されており、ホテルとサービス連携します。
位置図
建設地はJR「東京」駅北側の日本橋口の目の前で、JR「東京」駅や「大手町」駅とは地下通路で接続されます。将来的には「日本橋」駅側にも地下通路で接続する計画となっています。また、敷地の北側を流れる日本橋川上空の首都高は地下化されます。
既存建物解体状況
2022年10月9日に撮影した「朝日生命大手町ビル」(地上29階、最高高さ119m)と「日本ビル」(地上14階)。この2棟の解体工事が10月1日から始まっている。
解体後の跡地には高さ日本一の超高層ビルとなる「Torch Tower(トーチタワー)」(地上62階、高さ約390m)が建設され、53階~58階にはウルトララグジュアリーホテル「Dorchester Collection(ドーチェスター・コレクション)」が2028年度に開業。
「朝日生命大手町ビル」の周囲では解体用の仮囲いの設置あり。
「朝日生命大手町ビル」の解体工事のお知らせ。2022年10月1日~2023年10月20日までの工期で地上解体工事が清水建設によって行われます。約1年後には姿を消していることになる。
南西側から撮影。
北西側から撮影。左の黒い超高層ビルが昨年竣工した「常盤橋タワー」(地上38階、高さ約212m)で、その右側に「Torch Tower(トーチタワー)」(地上63階、高さ約390m)が建設。
北東側から撮影した「日本ビル」です。「銭瓶町ビルディング」の建設に伴い部分解体されたため、工事途中のような外壁となっている。
「日本ビル」の解体工事のお知らせ。2022年10月1日~2023年5月31日までの工期で地上解体工事が清水建設によって実施。
南東側から撮影。「日本ビル」の部分解体後はパソナの本社として利用。解体されることが決定していたので「大手町牧場」として動物を飼育していたこともあり。
約1年後には地上部の解体は終わっており「Torch Tower(トーチタワー)」(地上63階、高さ約390m)がついに着工。
地図
物件概要
建築計画のお知らせです。
開発事業のお知らせです。賃貸レジデンスはサービスアパートメントでホテル扱いの可能性もあり。
■物件概要(Torch Tower)■
名称:Torch Tower(トーチタワー)
計画名称:東京駅前常盤橋プロジェクト B棟(大手町二丁目常盤橋地区第一種市街地再開発事業 B棟)
所在地:東京都千代田区大手町2丁目、中央区八重洲1丁目
交通:JR各線、東京メトロ丸の内線「東京」駅
東京メトロ東西線・丸の内線・半蔵門線・千代田線、都営三田線「大手町」駅
東京メトロ半蔵門線「三越前」駅
東京メトロ東西線・銀座線、都営浅草線「日本橋」駅
用途:事務所、ホテル、住宅、ホール、店舗、駐車場等
総戸数:約50戸
総客室数:約110室
階数:地上62階、地下4階
高さ:約390m
構造:S造、RC造、SRC造
基礎工法:直接基礎、杭基礎(一部併用)、外殻制振構造
敷地面積:約31,400㎡(全体)
建築面積:約13,200㎡
延床面積:約544,000㎡
建築主:三菱地所
設計者:三菱地所設計
施工者:清水建設(予定)
工期:2023年10月着工~2027年度末竣工予定