ファンと一般性

それにしても。

つくづく思うのは、資生堂「専科」のCMの
満島ひかりさんの神々しいほどの美しさである。

神じゃないかと思う。
いや、神だ。

本当はすっぴんではないのだろうが、
すっぴん「風」メイクであの美しさ。

沖縄弁なのだろうか、
「かあちゃん、あなたの娘を信じなさい」のセリフで
「信じなさい」の「し」にアクセントがあるのも、
ああ、素の彼女はこうやって話してるんだなあ、と
聞くたびにほっこりと心があたたかくなる。

どのシリーズも最後は満島さんのアップで終わるのだが
愁いを含んだ、しかし固い決意に満ちた表情が
美しいったらありゃしない。

あまりに美しかったので、
「満島ひかりさん、美しいなあ」と
つい口に出したら、それを聞いた家内が

「うん。綺麗だけど、一般的には受け入れられないね」

などと言い出した。

なにを? あの美しさが一般的じゃない?
あの、満島ひかりさんの完璧な美しさが?

「ファンっていうのはそういう発想をするのよ」

信じられん。
だったら、一般的に綺麗な人って誰だよ。

「綾瀬はるかとか、新垣結衣とか」

あー。

まあ綺麗かもしれんが、ぜんぜんタイプじゃない。
くれるって言ったらもらってもいいけど。

「ファンじゃないって、そういうことよ」

うーん、そういうことかなあ。

「私だって、菅田将暉のCMを観るたびに、
 笑った口元が色っぽいとか思ってるんだから」

……なるほど。

ファンに一般性は必要ないのであった。

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