プーチン氏はウクライナでの長期戦に備えている=米情報長官
<ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、ウクライナでの長期戦に向けた準備を進めており、たとえ東部で勝利しても紛争は終わらない可能性がある――。米情報機関が10日、そんな見方を示した。>
<ロシアは首都キーウを制圧しようとしたが、ウクライナが抵抗。その後、ロシアはドンバス地方の占拠を目指し、同地方に軍を集中させた。>
<アヴリル・ヘインズ国家情報長官は10日の米上院委員会の公聴会で、プーチン氏について、まだ「ドンバス以上の目標を達成する」つもりでいると説明。ただ、「自らの野心と、ロシアの現在の通常軍事能力とのミスマッチに直面しているところだ」と述べた。
また、インフレ、食料不足、エネルギー価格の上昇が悪化するにつれ、アメリカと欧州連合(EU)がウクライナ支援を弱めることを、プーチン氏は「おそらく」期待していると付け加えた。>
西側諸国はロシアに経済制裁という経済戦争を仕掛けたが、エネルギーや食糧問題で西側諸国にもダメージがある。
長期的にみて、西側諸国とロシアとどちらにダメージが大きいか、よく分からない。
今のままでは、ウクライナで小麦の生産、もしくは輸出が難しいかもしれない。
例え、ロシア軍を追い出しても破壊された街の復興に資金がいる。
また、再度のロシアの侵攻に備えて軍備増強も必要だ。
既に西側諸国はエネルギー費用が大きくなり、中国などに経済的に負ける可能性が大きい。
戦争が続いても、終わっても不況に陥る可能性が高い。
日本も西側諸国の一員として積極的なのはいいが、円安で物価上昇、輸出も低下し、大不況が待っているかもしれない。
岸田首相を変えるだけでは、済まないかも。
リトアニア大統領、「欧州政治共同体」創設案を批判
<【5月11日 AFP】リトアニアのギタナス・ナウセーダ(Gitanas Nauseda)大統領は10日、フランスのエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領が提唱している、欧州連合(EU)の枠組みを超えた「欧州政治共同体」を新たに創設する構想について、ウクライナをEUに迎え入れようとする政治的意志の欠如を示すものだと批判した。>
<リトアニアはウクライナのEU加盟を積極的に支持している。ただ、ナウセーダ氏は「甘い考えはない。ウクライナが加盟候補国となってから正式な加盟国となるまでに1、2年、おそらく8年以上かかるであろうことは理解している」と認めた。>
リトアニアのナウセーダ大統領は、例外を作ることに反対なのだろう。
なし崩し的に一緒にしたものは、どこかで破綻する恐れがある。
ルールに従って決めることが国家間では重要なことだ。
それはウクライナも例外でない。
話は日本に飛ぶが、憲法の解釈を内閣法制局が行っているが、その解釈は憲法に沿っているのだろうか。
行政が実施することを無理やり合憲と判断することが多々ある。
憲法改正をしない日本国民が憲法の解釈を歪めているのではないかと考えるのだが。
70年以上変わらないルールって、普通に考えておかしいとは思わないのかな。
【解説】 ロシアの主張に耳を傾ける国々 ウクライナ侵攻
<「ウクライナと、イギリスなどの同盟国はこの1000年間、ロシアを脅している。北大西洋条約機構(NATO)をロシア国境まで移動させ、我々の文化を消し去ろうと、長年にわたって私たちをいじめている」>
<ロシアが2月24日にウクライナへの侵攻を開始してから1週間後、国連は総会で緊急投票を行った。国連加盟193カ国のうち141カ国がロシアを非難する票を投じた。一方で、中国、インド、南アフリカを含む多くの主要国は棄権を選択した。
つまり、西側諸国の指導者たちが、この破滅的な戦争の責任はすべてロシアにあるというNATOの見解を全世界が共有していると信じているとしたら、それは妄想に過ぎないのだ。>
<中国とロシアはNATOの加盟国に共通の敵を持ち、両政府の世界観は両国の国民に浸透している。その結果、ロシアの侵略と戦争犯罪疑惑に対する西側の嫌悪感を、両国は単に共有していないのだ。>
<インドとパキスタンにも、ロシアと敵対したくない独自の理由がある。インドはロシア政府から多くの武器を調達している。また、最近になってヒマラヤ山脈で中国と衝突した後、インドはいつか同盟国として、また保護国としてロシアを必要とする日が来るかもしれないと考えている。>
<特にムスリム(イスラム教徒)が大多数を占める国々では、西側諸国に対するある非難が共有されている。世界で最も力のあるアメリカに率いられている西側諸国が、偽善と二重基準(ダブルスタンダード)の罪を犯しているというものだ。>
<アフリカの多くの国々には、もっと歴史的な理由がある。ロシアはソ連時代、サハラ砂漠から南アフリカに至るアメリカと西側の影響力に対抗するため、アフリカ大陸に武器を提供した。その中には、19世紀から20世紀にかけての西欧の植民地化の遺産として、西側に対する恨みが今日まで続いている地域もある。>
<さまざまな理由から、西側諸国はそのプーチン大統領に対する見方や制裁措置、そしてウクライナにこれまで以上に致命的な武器を供給し、ロシアの侵略に公然と立ち向かうという姿勢を、他の国々も共有していると思ってはいけないということだ。>
国それぞれの事情がある。
キリスト教国のイスラム教国への偏見やアフリカ諸国への植民地支配、人権を声高に言うのに自国はどうだ?というダブルスタンダードなどで、西側諸国以外は反ロシアで固まっていない。
フィリピンの大統領が変わり、中国寄りの姿勢をとる。
中国の太平洋進出にとって幸いだ。
結局、中国を中心とした固まりが出来、漁夫の利を得るのではないか。
そんなチャンスに新型コロナウイルス感染でロックダウンして経済活動を停滞させるなんて、理解ができない。
いや、グローバルチェーンを停滞させ間接的に西側諸国への経済制裁を実行しているのかもしれない。
「ウクライナ・タータン」英スコットランドで誕生、人気に
<【5月10日 AFP】英スコットランドで発達した伝統的なタータンチェックの織物が、北東部キース(Keith)の工場でゆっくりと織り上げられていく。緑、赤、黒、青、白の糸を組み合わせた大柄の格子じまは、世界中で広く知られている。>
<「ウクライナ・フォーエバー」と名付けられたこのタータンは、ロシア侵攻の被害者への寄付集めに一役買えればと、グレート・スコット(Great Scot)社が数週間前から織り始めた。>
<この新タータンは、スコットランドのタータン登記所に正式登録されており、収益の一部が英慈善団体「災害緊急委員会(DEC)」のウクライナ人道支援(Ukraine Humanitarian Appeal)に寄付されている。>
このタータンチェックのマフラーをぜひ手に入れたい。
夏に向かうので、首に巻く訳にはいかないが、連帯したいな。
なんなら、このタータンチェック柄のシャツを作ってほしい。
綿生地ならば、夏でも着るよ。