それにしても先手の勝率の高さにはあらためて驚かされる。下の表はwikipediaからのいただきものだが、2003年から2013年までの先後の勝率を示している。2008年以外は先手が勝ち越している。
年度 | 対局数 | 先手 | 後手 | ||
勝数 | 勝率 | 勝数 | 勝率 | ||
2003 | 2337 | 1215 | 0.534 | 1061 | 0.466 |
2004 | 2335 | 1266 | 0.554 | 1019 | 0.446 |
2005 | 2344 | 1216 | 0.530 | 1077 | 0.470 |
2006 | 2325 | 1192 | 0.521 | 1095 | 0.479 |
2007 | 2381 | 1237 | 0.531 | 1091 | 0.469 |
2008 | 2387 | 1162 | 0.497 | 1175 | 0.503 |
2009 | 2422 | 1223 | 0.516 | 1149 | 0.484 |
2010 | 2404 | 1269 | 0.540 | 1081 | 0.460 |
2011 | 2446 | 1287 | 0.541 | 1093 | 0.459 |
2012 | 2553 | 1303 | 0.528 | 1164 | 0.472 |
2013 | 2443 | 1269 | 0.534 | 1106 | 0.466 |
それにしてもこの王位戦は先手が6戦全勝、王位の行方は最終局の振駒の結果に左右すると予想した通りになりそうだ。これほど先手の有利が大きいのであれば番勝負では、庭球のように先手をどこかでブレイクし2勝差をつけるまで続けるのもいいのではないか。
本局は菅井王位が3時間も持ち時間を余らせての敗戦、しかも、千日手指し直しで先手で持ち時間圧倒的有利の再試合に持ち込めた一番を失ってしまった。これは菅井のほうのダメージが大きいと思う。豊島は負けても棋聖の一冠は安泰だし、勝てば二冠王である。
将棋の複数冠は実は大変狭き門なのである。
七冠 羽生
五冠 大山 中原
四冠 米長 谷川
三冠 升田 森内 渡辺
二冠 加藤 高橋 南 佐藤康 久保
豊島が二冠なら史上14人目の快挙である。これはチャンスだ。
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