第59期将棋王位戦7番勝負第6局2日目 先手全勝のまま勝負は最終第7局へ

それにしても先手の勝率の高さにはあらためて驚かされる。下の表はwikipediaからのいただきものだが、2003年から2013年までの先後の勝率を示している。2008年以外は先手が勝ち越している。

年度 対局数 先手 後手
勝数 勝率 勝数 勝率
2003 2337 1215 0.534 1061 0.466
2004 2335 1266 0.554 1019 0.446
2005 2344 1216 0.530 1077 0.470
2006 2325 1192 0.521 1095 0.479
2007 2381 1237 0.531 1091 0.469
2008 2387 1162 0.497 1175 0.503
2009 2422 1223 0.516 1149 0.484
2010 2404 1269 0.540 1081 0.460
2011 2446 1287 0.541 1093 0.459
2012 2553 1303 0.528 1164 0.472
2013 2443 1269 0.534 1106 0.466

それにしてもこの王位戦は先手が6戦全勝、王位の行方は最終局の振駒の結果に左右すると予想した通りになりそうだ。これほど先手の有利が大きいのであれば番勝負では、庭球のように先手をどこかでブレイクし2勝差をつけるまで続けるのもいいのではないか。

本局は菅井王位が3時間も持ち時間を余らせての敗戦、しかも、千日手指し直しで先手で持ち時間圧倒的有利の再試合に持ち込めた一番を失ってしまった。これは菅井のほうのダメージが大きいと思う。豊島は負けても棋聖の一冠は安泰だし、勝てば二冠王である。

将棋の複数冠は実は大変狭き門なのである。

七冠 羽生
五冠 大山 中原
四冠 米長 谷川
三冠 升田 森内 渡辺
二冠 加藤 高橋 南 佐藤康 久保

豊島が二冠なら史上14人目の快挙である。これはチャンスだ。

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