今年度のC1級はある意味、A級よりも注目を浴びたかもしれない。杉本昌隆八段&藤井聡太七段の師弟コンビのおかげである。前局で敗れた藤井聡太は最終局で新鋭都成竜馬五段に勝ち9勝1敗の成績をおさめた。しかし、師匠の杉本昌隆八段、船江恒平六段に前年成績をもとにした順位で下回ったことで上位2人までの昇級枠に入れず、32年ぶりの師弟同時昇級&2期連続昇級を逃した。
一方、今日の勝利で今年度の成績を41勝7敗とし勝率を.8541まで伸ばしたことで、8日に行われる次の竜王戦4組ランキング戦で畠山成幸八段に勝利すると、中原誠十六世名人が保持する最高記録.8545を抜く.8571となる。恐るべき16歳はまだまだ健在である。
弟子に途方もない試練を与えた杉本昌隆師匠には「あっぱれ」である。藤井聡太は放っておいても、おそらくは名人になる。段位で並ばれても先に八段に昇段し、弟子を押さえつけて50歳にしてB2級に上がった。とつけむにゃあ師匠である。藤井聡太はいい師匠にめぐまれた。こんなできた師匠であれば、かえって伸び悩むんじゃあないかと心配するくらいであるが、まぁ大丈夫だろう。
来期の藤井聡太に期待する方も杉本昌隆を応援する方も、あるいは将棋に興味のない方も!
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