奇しくも同日のポストになってしまったが、豊島名人の連勝スタートである。
ここまでは先の王位戦と同じである。これほど強い豊島名人に木村一基がその後4勝1敗で圧倒するとは誰も想像しなかったに違いない。名人の対局過多としか思われないのだが、複数冠保持を続けていくには乗り越えないといけない壁なのだろう。厳しいトーナメントやリーグを戦うよりは幾ばくか楽じゃないかと安易に考えそうになるが、タイトル戦は遠征もあり前夜祭もあり、ましてや名人・竜王になれば免状の署名やら何やらしなければいけないことが増える。決して楽なものではないに違いないと思い直している。
さて、竜王戦の第2局である。印象に残ったのは豊島名人の108手△44同金右。ソフト評価値も-1200の後手優位から-600と下がる不可解な手であったが、既にこのとき自玉の不詰を確信していたのであろう、でなければ到底指せない強烈な一手。現在の将棋ソフトをも凌駕する名人の手。ここまでは第1局の粘り勝ち、第2局の後手番ながらの完璧な指しまわしと、名人にいいところが出ている。王将リーグの自力優勝は今のところない状態で対局ラッシュは一息ついているし、王位戦のようなことはあるまい。
現在の最強位の称号、竜王・名人(The Dragon King Master)まであと2勝である。
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