今年度の将棋界の一番長い日は消化試合の一日になりそうだ。
竜王戦11期保持の最強葛飾棋士がA級陥落する、という絶不調を耐え忍んで後の強さは吃驚仰天な将棋魔王、渡辺明がA級順位戦で6戦全勝となり、豊島名人への挑戦権をほぼ確実にした。佐藤和俊七段に敗れるなど磐石な強さに陰りがみえたかに思えたが、何のことはない。恐るべき強さである。広瀬章人も勝てば5勝1敗同士で並んでまだまだA級順位戦を面白く出来たのに。
残り3戦中2敗したとしてもプレーオフ進出だ。もう奇跡は起こらないだろう。豊島名人は広瀬章人にもう少し頑張って欲しかったのではないか。だが、名人戦のひのき舞台で退ければいいだけである。竜王・名人であっても渡辺明三冠がいる限り第一人者と呼ばれるのに躊躇してしまうであろう旨の発言を、竜王奪取直後の記者会見で語っていた豊島将之だ。期するものはあろう。
A級順位戦の興味は降級者のみだ。こちらも久保利明九段がほぼ確定。もう一人は佐藤天彦九段、羽生善治九段、木村一基王位が争っている。これはこれで面白い。
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