ほぼ後がない永瀬王座(消費3時間43分)は私のアドバイス通り(苦笑)わずかながら消費時間を渡辺王将(消費4時間0分)より少なく抑えた。
相掛かりで始まった本局、最近の流行なのだろうが、この戦型の特徴は定跡化されにくい点がある。わずかな端歩や玉の位置の違いで大きく変わってくる。渡辺王将が▲6八玉を採用すれば、永瀬王座は居玉のまま△3四歩と突いた。ここでもう前例がない。
昼前から永瀬王座が2時間17分の大長考、対する渡辺王将は夕刻1時間29分の長考で対抗しそのまま封じた。予想は▲8二歩かな。以下△9三桂▲8一歩成△同銀▲7四歩△同歩▲7三角(王手飛車!!)と佐々木慎七段のコメント。そんなに簡単にいけば苦労はしないよね。相手は永瀬だ。形勢は難解ながらほぼ互角。2日目が楽しみである。